TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

含水率

井澤ですいざわ

■問題1
含水率が繊維飽和点以下の木材の伸縮は、含水率に概ね比例する。(一級構造:平成24No.27
■問題2
含水率が繊維飽和点以下の木材の伸縮率は、含水率が小さくなるほど小さくなる。(一級構造:平成21No.27
■問題3
木材において、構造用材料の弾性係数は、一般に、繊維飽和点以下の場合、含水率の低下に伴って減少する。(一級構造:平成27No.27
■問題4
木材は、一般に、含水率が2535%を超えると腐朽しやすくなる。(一級構造:平成19No.23

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■解答
問題1 正。
問題2 正。
問題3 誤。弾性係数(ヤング係数)は硬さを表す。木材は含水率が低下すれば乾燥して硬くなり、弾性係数(ヤング係数)は大きくなる。
問題4 正。

―――――ポイント:木材の含水率――――――
■含水率が繊維飽和点以下の場合
・含水率にほぼ比例して伸縮する。(乾燥すると縮む)
・含水率が小さくなると伸縮率は小さくなる。(乾燥すると縮む)
・含水率が小さくなると強度は大きくなる。(乾燥すると強くなる)
・含水率が小さくなると弾性係数(ヤング係数)は大きくなる。(乾燥すると硬くなる)
■含水率が繊維飽和点以上の場合
・伸縮、強度ともほぼ一定。
・含水率が30%を越えると腐朽しやすくなる。
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wood

含水率について、
No.304(含水率)も確認しておいてください。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/47322744.html
 

井澤ですいざわ

■問題1
木材は、一般に、含水率が2535%を超えると腐朽しやすくなる。(一級施工:平成19No.23
■問題2
木工事において、構造材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなかったので、20%以下であることを確認した。(一級施工:平成21No.15
■問題3
木工事に用いる造作材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなければ、20%以下とする。(一級施工:平成24No.3)
■問題4コンクリート壁面の仕上げ塗装工事において、素地ごしらえについては、コンクリート壁面の含水率が10%以下の状態で行った。(一級施工:平成23No.19

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■解答
問題1、2、4 正。
問題3 誤。造作材の含水率は、15%以下とする。
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ポイント:含水率

 

含水率

備 考

木材

繊維飽和点

30

繊維飽和点(約30%)を超えると腐朽しやすくなる。

構造材

20%以下

 

造作材

15%以下

構造材よりも造作材(=仕上材)のほうが乾燥収縮を嫌うので、十分乾燥させた後に使う。

コンクリート壁面の塗装工事におけるコンクリート壁面の含水率

10%以下

 

 

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