井澤です
■問題1
シート防水工事において、ルーフィングシートの平場の接合幅については、塩化ビニル樹脂系シートを使用する場合、長手方向及び幅方向を、それぞれ40㎜とした。(一級施工:平成18年No.15)
■問題2
シート防水工事において、合成樹脂系シートを用いた接着工法については、立上り部及び平場のシート張付けに先立ち、出隅角及び入隅角に成形役物を張り付けた。(一級施工:平成26年No.16)
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■解答
問題1 正。
問題2 誤。合成樹脂系シートの出隅・入隅の成形役物は、ルーフィングシートの施工後に張り付けます。
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単に「シート防水」と言ったら、合成高分子系シート防水を指し、加硫ゴム系シートと合成樹脂系シートに分類できます。
アスファルトシート防水、改質アスファルトシート防水、ステンレスシート防水とは異なります。
また、加硫ゴムとは、天然ゴムに硫黄を加えて弾力を持たせた一般的なゴムです。
ポイント
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出隅・入隅の増張り |
シートの重ね幅 |
加硫ゴム系シート |
ルーフィングシートの施工前に、増張り用シートを張付け |
100mm以上 |
合成樹脂系シート(塩化ビニル樹脂系シート) |
ルーフィングシートの施工後に、成形役物を張付け |
40mm以上 |
(1)出隅・入隅の増張り(補強)について
・加硫ゴム系シートは、ゴムは接着剤でしっかり接着できず、部分的な後張りでは剥がれやすいので、先に増張り用シートを張付け、上からルーフィングシートを張り付けます。
・合成樹脂系シートは、成形役物(やくもの)を接着剤でしっかり接着できますので、ルーフィングシートの施工後に行います。
(2)シートの重ね幅について
・加硫ゴム系シートは、防水の一般的な重ね幅である100mm以上。
・合成樹脂系シートは、接合部を熱で溶かして溶着させたりしてしっかり接合されるので重ね幅は40mm以上。