井澤ですいざわ

No.141
まで来た「ペアで覚える建築士」。
連載を始めたころに、そのうち「ペアけん」なんて言われたらいいなぁ、なんて思っていたのですが、そんな兆しは露ほども見えないので、タイトルを変えました(笑)

これからも、今までとまったく同じコンセプトで連載していきます。


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■コンセプト■
受験生のほとんどが解けない難問や、逆に受験生のほとんどが解ける簡単な問題においては、合格者と不合格者の差はつきません。
合否を分ける問題とは、ズバリ「正確に覚えるのが難しい過去問」です。
に覚えるのが難しい大きな理由の一つに「似たようなものがあって混乱しやすい」ことが挙げられます。
例えば平成26年の一級建築士本試験で考えると、計画No.2の日本建築史では「伊勢神宮は平入り、出雲大社は妻入り非対称、住吉大社は妻入り対称」という、3つの比較整理がポイントですし、計画No.7の「ソシオペタル」は、反対の意味の「ソシオフーガル」との比較整理がポイントです(覚え方は20149No.92参照)。
このように、多くの受験生が混乱して正確に覚えられないようなポイントが、まさに「合否を分ける出題の宝庫」であり、出題者もココを狙ってくるのです。
こうしたポイントを比較整理することによって、効率的に暗記して建築士試験に合格してほしい、というのがコンセプトです。
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では、No.142の問題を。

■問題
宴会場をもつ大規模なシティホテルの計画において、客室部分の床面積の合計を、ホテル全体の延べ面積の70%程度とした。
(一級計画:平成21No.13

――――――――ポイント――――――――
ホテルの延べ面積に対する客室部分の床面積の割合
 ・シティホテル・・・50%程度(シティホテルは宴会場など客室部分以外が大きい)
 ・ビジネスホテル・・・70%程度
ホテルの基準階における客室部分の床面積の割合
 ・シティホテル、ビジネスホテルとも、70%程度(基準階はどちらもほぼ同じ)
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■解答
 誤。50%程度です。