井澤ですいざわ

■問題1
体育館における配置計画は、一般に、自然採光と、夏期の通風・換気に配慮して、長軸を東西方向に配置する。
(一級計画:平成17No.12
■問題2
スポーツ施設の配置計画において、屋外サッカー競技場は、競技のフィールドの長軸を南北にとることが望ましい。
(一級計画:平成26No.5)


――【体育館・屋外サッカー場の長軸】ポイント――
■体育館の長軸
 →東西方向
■屋外サッカー競技場の長軸
 →南北方向
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体育館は屋内施設です。
自然採光のためには南面を広くするのが望ましく、そのために長軸を東西方向とします。
夏期の通風・換気の点でも、夏期は一般に南風が卓越していますので、南面を広くするのが有効です。
また、日射の点でも、夏涼しく、冬暖かくするためには南面を広くします。

一方、
屋外サッカー競技場は屋外施設です。
この場合に重要なのは、太陽の日差しが競技の妨げにならないようにすることです。
問題となるのは、太陽高度の低い東・西からの日差しです。したがって、東・西に向かって攻めることがないように、屋外サッカー競技場は長軸を南北方向とします。
南に向かって攻める際には、太陽高度が高いので日差しが問題になりません。

もちろん、あくまで一般論ですよ。

■解説
 問題1、2ともに正。