井澤ですいざわ

■問題1
鋼材の引張強さは、一般に、250300℃付近で最大となり、これを超えると温度の上昇とともに低下する。(一級構造:平成8年No.25
■問題2
鋼材の温度上昇に伴って、降伏点が常温時の2/3まで低下する温度は、一般構造用圧延鋼材(SS材)では約350℃であり、耐火鋼(FR鋼)では600℃以上である。(一級構造:平成7年No.25
■問題3
建築構造用耐火鋼(FR鋼)は、高温時の耐火性に優れており、600℃における降伏点が常温規格値の2/3以上あることを保証した鋼材である。(一級構造:平成21No.29


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■解答
 問題1、2、3ともに正
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さっそくポイントを確認しましょう。


ポイント:鋼材の温度と引張強さ・降伏点
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■引張強さ
 鋼材の引張強さは、250300℃付近で最大となり、
 これを超えると温度の上昇とともに急激に低下する。

■一般構造用圧延鋼材(SS材)の降伏点
 約350℃降伏点が常温時の2/3まで低下

■耐火鋼(FR鋼Fire Resistant Steelの降伏点

 約600降伏点が常温時の2/3まで低下
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 temperature