TAC建築士講師室ブログ

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床衝撃音遮断性能

井澤ですいざわ

■問題
子供のとびはねによって生じる床衝撃音について測定するため、タッピングマシンを使用した。(オリジナル問題)

39の「床衝撃音遮断性能に関する遮音等級」を測定する際、上階の音源室で固体伝搬音(固体の振動によって伝わる音)を発生させる加振源装置についての問題です。

――――――――――ポイント―――――――――――
子供のとびはねのような重量床衝撃音の加振源装置
バングマシン(タイヤの落下)
食器類の落下のような軽量床衝撃音の加振源装置
タッピングマシン(靴のかかとの疑似音源)
―――――――――――――――――――――――――
■解答

「バングマシン、タッピングマシン」でネット検索したら写真が豊富に出てきますから、調べてみてください。「百聞は一見に如かず」です。 

井澤ですいざわ

次の問題は頻出です!
こういう問題は絶対に落としてはいけません!

■問題
建築物及び建築部材の空気音遮断性能に関する等級におけるDr55は、Dr40に比べて、空気音の遮断性能が高い。(一級環境・設備:平成20No.7

――――――――――ポイント―――――――――――
空気音遮断性能(室間音圧レベル差)に関する遮音等級(Dr50など)
・数値が大きいほど遮音性能が高い。…①
・対象部位:壁(音源室と隣室の間の壁)
・対象音 :空気音(空気中を伝わる音。壁を透過する。)

床衝撃音遮断性能に関する遮音等級(L
r50など)
・数値が大きいほど遮音性能が低い。…②
・対象部位:床(音源室と下階の間の床)
・対象音 :固体伝搬音(固体の振動によって伝わる音)
―――――――――――――――――――――――
①と②の違いがポイントです。
はじめに、設問の「遮断性能」は、「遮音性能」と同じと考えて良いです。

【①について】
遮音とは音を遮ることです。みなさんだったら壁の遮音性能をどうやって判断しますか?
音源のある室の音と隣室の音を測定して、その差で壁の遮音性能を判断しますよね。例えば、音源のある室が80dBで隣室が30dBであれば、50dBも音を遮ったと考えるわけです。①ではこの「音源のある室の音圧レベルと隣室の音圧レベルの」を等級の数値とします。
したがって、数値が大きいほど音がよく遮られることを意味し、遮音性能が高くなります。
ですから①がフツーの考え方です。

【②について】
②の床衝撃音には、子供のとびはねのような「重量床衝撃音」と食器類の落下のような「軽量床衝撃音」がありますが、これらは上階で音が発生しているわけではなく、床の振動が下階に伝わる音ですから、上階の音圧レベルを求めても意味がありませんので、下階の音圧レベルだけを測定して、その値を等級の数値とします。
したがって、数値が大きいほど下階がうるさいことを意味し、遮音性能が低くなります。

■解答

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