井澤です
またまたXYZ表色系に関する問題です。
■問題1
XYZ表色系における三つの刺激値のうちのYは、光源色の場合には、光束等の測光量に対応している。(一級環境・設備:平成18年No.7)
■問題2
放射エネルギーが同じ場合、人の目(明所視)には、赤色よりも緑色のほうが強く感じられる。(一級環境・設備:平成7年No.6)
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■解答
問題1、2ともに正。
問題1の「光束等の測光量」とは「明るさ」のことです。
問題2のとおり、人の目は緑(G)を強く感じるので、緑(G)の混合量であるYが「明るさ」に対応しています。
問題1と問題2は、ペアで覚えておいてください。
問題2は、実は№19でも扱った問題です。復習のためにそちらも見てくださいね。
明所視
ペアで覚える建築士 No.19(視感度)
No.18で説明したプルキンエ現象と一見同じような問題に、次のようなものがあります。
■問題
放射エネルギーが同じ場合、人の目(明所視)には、赤色よりも緑色のほうが強く感じられる。(一級環境・設備:平成7年No.6)
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■解答
正
これはプルキンエ現象とはちょっと話が違います。
明るいところで、赤と緑の物体から放射されている物理的なエネルギー量が同じ場合に、人の目の感覚としては緑のほうが明るく見え、赤のほうが暗く見える、という内容です。
――――――――ポイント―――――――――
No.18とNo.19の内容をまとめると、
明るいところでも緑や青のほうが赤よりも明るく見え、
暗くなると、さらに緑や青のほうが赤よりも明るく見えるということになります。
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