TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

枠組足場

こんにちはセイタです

せいた
気づけば2級建築士の学科試験まで、ちょうど残り2ヶ月、1級は3ヶ月を切りましたね

ちなみに、2級の設計製図試験の課題発表は、あと1ヶ月ほどです

世間はGWですが、気を引き締めて頑張りましょう


 

さて「動画de2級建築士」、第13回目です。

今回から科目は「施工」になります。

 

<今週の講義>施工:試験によく出る「枠組足場・単管足場」のポイント

二級の試験では、仮設工事の問題は、必ず毎年1問出題されます。仮設工事の問題は、細かい数値が問われることも多く、中でも枠組足場、単管足場は出題の中心となります。

 

Pointは、

①各足場の違い・特徴を図や写真で知る。

②覚えにくい数値は語呂合わせなどを使って覚えよう

今回は、試験でよく出る「壁つなぎの間隔」についての語呂合わせをご紹介しています
施工第1回20
https://youtu.be/99bw1pKHt4I


<過去の本試験では>

①高さが12mの枠組足場における壁つなぎの間隔は、垂直方向を9m、水平方向を8mとした。

②単管足場における壁つなぎの間隔は、垂直方向5.5m、水平方向5mとした。




 

 

①正

②誤:水平5.5m以下、垂直5m以下








井澤ですいざわ

■問題1
高さが20mの枠組足場の壁つなぎについては、風荷重を考慮する必要がなかったので、垂直方向8m、水平方向7mの間隔で設けた。(一級施工:平成24No.5)
■問題2
単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5m、水平方向5.5mとした。(一級施工:平成23No.5)

―――――――――――――――――――――――――
■解答
 問題1、2ともに正

枠組足場、単管足場の壁つなぎの間隔は、頻出問題です。
絶対に覚えなければいけません。

はじめに用語の確認です。
壁つなぎ」とは、足場を壁に固定する部材です。

kabetunagi

―――――ポイント:壁つなぎの間隔―――――

kabetunagi-2

―――――――――覚え方――――――――――
「つなぎはワクワク公庫と銀行」
(ワク:枠組)(ワク:89)(公庫:5.5)(銀行:5

・「つなぎ」とは、マイホーム購入時のつなぎ融資のことです。
・数字は水平・垂直の順番です。9の字の棒は縦なので9が垂直と覚えましょう。
――――――――――――――――――――――

井澤ですいざわ

■問題1
枠組足場における建枠の間隔については、1.85m以下とした。(一級施工:平成16No.6改)
■問題2
鋼管規格に適合する単管足場の建地の間隔については、けた行方向を1.8m、はり間方向を1.5mとした。(一級施工:平成17No.6)

―――――――――――――――――――――

■解答
 問題1、2ともに正

はじめに用語の確認です。
建枠(たてわく)・・・枠組足場における門形の既製品。
建地(たてじ)・・・・単管足場における柱。

枠組足場、単管足場のW×D×Hについてまとめます。
例えば同じWでも、枠組足場の場合は「建枠の間隔」、単管足場の場合は「建地のけた行方向の間隔」と異なる表現になりますので、しっかり確認してください。

――ポイント(出題ポイントは赤字のみ)――
■枠組足場
 W 建枠の間隔1.85m以下
 D 建枠の幅 既製品0.9mが多い
 H 建枠の高さ 既製品1.7mが多い
■単管足場
 W 建地のけた行方向の間隔1.85m以下
 D 建地のはり間方向の間隔1.5m以下
 H 規定なし
―――――――――――――――――――――

井澤ですいざわ

■問題1
高さ2m以上の枠組足場の墜落防止措置については、原則として、「交差筋かいに加え、高さ15㎝以上40㎝以下の下桟、高さ15㎝以上の幅木又はこれらと同等以上の機能を有する設備」又は「手すり枠」を設けなければならない。(一級施工:平成23No.2)
■問題2
枠組足場(妻面に係る部分を除く。)からの墜落防止措置として、風荷重を受けるシート類は設けず、交差筋かい及び高さ10㎝の幅木を設けた。(一級施工:平成26No.5)
■問題3
手すり枠を設けない高さ10mの枠組足場における墜落防止措置として、枠組足場の交差筋かい及びメッシュシートを設けたので、所定の下桟や幅木を設けなかった。(一級施工:平成22No.21

――――――――――――――――――――――――
■解答
問題1 正。
問題2 誤。人の墜落防止措置のための幅木は、高さ15㎝以上必要。
問題3 誤。メッシュシートは物の落下防止措置であって、人の墜落防止措置にはならない。


はじめに「墜落防止措置は人の墜落」、「落下防止措置は物の落下」です。


―――ポイント:枠組足場の墜落防止措置・落下防止措置―――

■人の墜落防止措置
 ①交差筋かい+高さ15㎝以上40㎝以下の位置に下桟 or
 ②交差筋かい+高さ15㎝以上の幅木 or
 ③手すり枠
asiba

■物の落下防止措置
 ①高さ10㎝以上の幅木 or
 ②メッシュシート・防網等
―――――――――――――――――――――――――――――

特に次の2点が重要です。
①幅木について、墜落防止措置は高さ15㎝以上、落下防止措置は高さ10㎝以上。
 もちろん、墜落防止措置として高さ15㎝以上の幅木を設ければ、落下防止措置にもなります。
②メッシュシート・防網は、落下防止措置であって、墜落防止措置にはならない。

井澤ですいざわ

■問題1
高さが2mの作業構台において、作業床の床材間の隙間については、3cm以下となるようにした。(一級施工:平成17No.6)
■問題2
吊り足場の作業床については、幅を30cmとし、かつ、隙間がないように設置した。(一級施工:平成17No.6)
―――――――――――――――――――――――――

■解答
 問題1 正。
 問題2 誤。作業床の幅は、40㎝以上とする。隙間がないように設置したのは正。

―――――――――ポイント―――――――――――――
■作業床の床材間の隙間
 ・単管足場枠組足場作業構台の作業床・・・3㎝以下
 ・吊り足場の作業床・・・・・・・・・・・・・隙間なし
■作業床の
 ・単管足場、枠組足場、吊り足場ともに40㎝以上とする。
―――――――――――――――――――――――――

 

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