井澤ですいざわ

問題
集合住宅の二段階供給方式における「スケルトン」とは、第二段階に対応する部分で、個別性の高い間仕切りや内装の部分をいう。
(一級計画:平成10No.10改)

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集合住宅に限らず、構造体はまだまだ使えるのに、内装や設備の耐用年数が短いため、それに合わせて建築物を建て替えることが多く行われているのが現状です。

スケルトン・インフィル住宅
は、集合住宅において、骨組ともいえる構造躯体(スケルトンという)住戸内の内装・設備(インフィルという)を明確に分離して供給する住宅をいいます。
住戸内の内装や設備を容易に変更できるような工法にしておくわけです。

また、工法上の分離のみならず、集合住宅の販売上も、スケルトンの状態で販売され、居住者が購入した後に内装工事を行うこともでき、居住者のライフスタイルやライフステージの変化に応じて作り替えることも容易です。

―――――――ポイント―――――――
■スケルトン(骨組の意)
・供給の第一段階
・柱・梁・床・屋根などの構造躯体
■インフィル(挿入の意)
・供給の第二段階
・住戸内の内装・設備
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■解答
 誤。
 設問は「インフィル」に関する記述です。なお、スケルトン・インフィルの考え方は、集合住宅のみならず、ホテルにおいても採用されています。