井澤です![]()
■問題1
地震地域係数Zが1.0、振動特性係数Rtが0.9、標準せん断力係数C0が0.2のとき、建築物の地上部分の最下層における地震層せん断力係数C1は0.18とすることができる。(一級構造:平成20年No.9)
■問題2
建築物の固有周期が長い場合や地震地域係数Zが小さい場合には、地震層せん断力係数Ciは、標準せん断力係数C0 より小さくなる場合がある。(一級構造:平成21年No.8)
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■解答
問題1 正。最下層のAiは1.0であるから、
Ci=Z・Rt・Ai・C0=1.0×0.9×1.0×0.2=0.18。
なお、設問のC1の「1」は、最下層(1階)の1。
問題2 正。問題1のようにCi(0.18)は、C0(0.2)より小さくなる場合がある。
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前回の№320で説明したように、
地震層せん断力Qiの算定における標準せん断力係数C0は、横Gの大きさを表すものです。 なお、Qiの「i」は、「i階の地震層せん断力」という意味です。
C0=0.2ならば、その階の支えている重量Wiの0.2倍の水平力が働くことを意味します。 これを式で表せば、
Qi=C0×Wi (式①)です。
これが地震層せん断力の基本と言えます。
そして、このC0を補正するものとして、地震地域係数Z、振動特性係数Rt、地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiがあると言えます。これらを考慮すると、式①は次のように表せます。
Qi=(Z・Rt・Ai・C0)×Wi (式②)
この(Z・Rt・Ai・C0)を、地震層せん断力係数Ciと呼んでいます。
これを式で表せば、
Qi=Ci×Wi (式③)です。
次のようにまとめることができます。
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地震層せん断力係数Ciは、横Gの大きさを表すものであり、その基本は標準せん断力係数C0であり、それを補正するものに、地震地域係数Z、振動特性係数Rt、地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiがある。
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標準せん断力係数
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.320(標準せん断力係数)
井澤です![]()
■問題1
建築物の地上部分に作用する地震力について、許容応力度計算を行う場合において標準せん断力係数C0 は0.2以上とし、必要保有水平耐力を計算する場合において標準せん断力係数C0 は1.0以上としなければならない。(一級構造:平成24年No.7)
■問題2
鉄筋コンクリート造の保有水平耐力計算を行う場合の地上部分の地震力は、標準せん断力係数C0 が「0.2以上の場合」と「1.0以上の場合」の2段階の検討をする。(一級構造:平成21年No.8)
■問題3
鉄骨構造の耐震設計において、「耐震計算ルート1-1及び1-2」では、標準せん断力係数C0を0.2として地震力の算定を行う。(一級構造:平成26年No.18改)
■問題4
地盤が著しく軟弱な区域として指定する区域内における木造の建築物について、標準せん断力係数C0を0.3として、地震力を算定した。(一級構造:平成27年No.9改)
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■解答
問題1 正。
問題2 正。建築基準法施行令82条により「保有水平耐力計算」には、①許容応力度計算、②層間変形角の確認、③保有水平耐力≧必要保有水平耐力、④屋根ふき材等の構造計算が含まれます。①と②ではC0 は0.2以上、③の必要保有水平耐力を計算する場合はC0 は1.0以上とする。
問題3 誤。鉄骨造において、耐震計算ルート1では標準せん断力係数C0を0.3以上とする。
問題4 正。
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F1ドライバーには、ヘアピンカーブで遠心力として4G程度の横Gがかかると言われています。首には頭の重量の4倍の水平力がかかるということです。これ、まさにせん断力です。
地震層せん断力の算定における標準せん断力係数C0は、この横Gの大きさを表すものです。
C0=0.2ならば、その階の支えている重量の0.2倍の水平力が働くことを意味し、
C0=1.0ならば、その階の支えている重量の1.0倍の水平力が働くことを意味します。
標準せん断力係数C0の数値として次の表の4つをしっかりと比較整理しましょう。