井澤ですいざわ

今回は問題が7問もあります。

■問題1
窓、出入口等の開口部による
コンクリートの欠除は、原則として建具類等の開口部の内法寸法で計算し、開口部の内法の見付面積が1か所当たり0.5㎡以下の場合は、原則としてコンクリートの欠除はないものとする。
一級計画:平成21No.19改)
■問題2
窓、出入口等の開口部による
型枠の欠除は、原則として建具類等の開口部の内法寸法で計算し、開口部の内法の見付面積が1か所当たり0.5㎡以下の場合は、原則として型枠の欠除はないものとする。
(一級計画:平成26No.19
■問題3
窓、出入口等の開口部による
鉄筋の欠除は、建具類等の開口部の内法寸法によるものとし、1か所当たりの開口部の内法面積が0.5㎡以下の場合は、鉄筋の欠除はないものとみなす。
(一級施工:平成11No.23
■問題4
鉄骨の所要数量は、1か所当たり0.5㎡以下のダクト孔による鋼材の欠除については、原則として、ダクト孔がないものとして計測・計算する。
(一級施工:平成20No.21
■問題5
仕上工事において、
間仕切下地の数量を算出する場合、面積が0.5㎡以下の開口部については、その開口部による間仕切下地の欠除は、原則として、ないものとする。
(一級施工:平成13No.23
■問題6
主仕上の数量は、衛生器具、電気器具、換気孔、配管、配線等の器具の類による各部分の仕上の欠除が1か所当たり0.5㎡以下のときは、その欠除は原則としてないものとする。
(一級計画:平成23No.19
■問題7
石材による主仕上げの計測・計算において、面積が0.5㎡以下の開口部による石材の欠除については、原則として、ないものとする。
(一級計画:平成26No.19

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コンクリート、型枠、鉄筋、鉄骨、間仕切下地、主仕上、石材等、さまざまなものの数量の算出において、そこに開口部、ダクト孔、配管等がある場合、正確にはそれらによって欠除する分を差し引くべきなのですが、「建築数量積算基準」では、開口部等が「小さい」場合は、「その欠除はない」ものとして省略することにしています。
「小さい」とみなす基準には、材料によって0.5㎡以下の場合と、0.1㎡以下の場合の2つがあり、そこが試験のポイントになります。

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―ポイント【欠除がないものとする基準】―――
原則として、開口部等が0.5以下の場合に、その欠除がないものとする。
例外として、鉄骨石材の2つだけは、開口部等が0.1以下の場合に、その欠除がないものとする。理由はズバリ、鉄骨と石材が高価だからです。
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■解答
 問題4の鉄骨と、問題7の石材は、0.5㎡ではなく0.1㎡なので誤。
 他はすべて正。