TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

積算

井澤ですいざわ

自宅のパソコントラブルで書き込みが遅れてしまいました。
では問題です。

■問題1
鉄筋の重ね継手の箇所数は、原則として、計測した鉄筋の長さについて、径13mm以下の鉄筋は6.0mごとに継手があるものとして求める。
(一級計画:平成20No.21
■問題2
鉄筋の重ね継手の箇所数は、原則として、計測した鉄筋の長さについて、径16mm以上の鉄筋は7.0mごとに継手があるものとして求める。
(一級計画:平成14No.22改)

―――――――ポイント―――――――――
重ね継手・圧接継手の箇所数(原則)
■径13mm以下の鉄筋 → 6.0ごとに継手があるものとする。
■径16mm以上の鉄筋 → 7.0ごとに継手があるものとする。
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この違いはどう考えたらよいか?
・径13mm以下の鉄筋は、帯筋あばら筋
・径16mm以上の鉄筋は、主筋と考えてください。
主筋のほうが長く使いますね!

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■解答
 問題1、2ともに正

井澤ですいざわ

今回は問題が7問もあります。

■問題1
窓、出入口等の開口部による
コンクリートの欠除は、原則として建具類等の開口部の内法寸法で計算し、開口部の内法の見付面積が1か所当たり0.5㎡以下の場合は、原則としてコンクリートの欠除はないものとする。
一級計画:平成21No.19改)
■問題2
窓、出入口等の開口部による
型枠の欠除は、原則として建具類等の開口部の内法寸法で計算し、開口部の内法の見付面積が1か所当たり0.5㎡以下の場合は、原則として型枠の欠除はないものとする。
(一級計画:平成26No.19
■問題3
窓、出入口等の開口部による
鉄筋の欠除は、建具類等の開口部の内法寸法によるものとし、1か所当たりの開口部の内法面積が0.5㎡以下の場合は、鉄筋の欠除はないものとみなす。
(一級施工:平成11No.23
■問題4
鉄骨の所要数量は、1か所当たり0.5㎡以下のダクト孔による鋼材の欠除については、原則として、ダクト孔がないものとして計測・計算する。
(一級施工:平成20No.21
■問題5
仕上工事において、
間仕切下地の数量を算出する場合、面積が0.5㎡以下の開口部については、その開口部による間仕切下地の欠除は、原則として、ないものとする。
(一級施工:平成13No.23
■問題6
主仕上の数量は、衛生器具、電気器具、換気孔、配管、配線等の器具の類による各部分の仕上の欠除が1か所当たり0.5㎡以下のときは、その欠除は原則としてないものとする。
(一級計画:平成23No.19
■問題7
石材による主仕上げの計測・計算において、面積が0.5㎡以下の開口部による石材の欠除については、原則として、ないものとする。
(一級計画:平成26No.19

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――

コンクリート、型枠、鉄筋、鉄骨、間仕切下地、主仕上、石材等、さまざまなものの数量の算出において、そこに開口部、ダクト孔、配管等がある場合、正確にはそれらによって欠除する分を差し引くべきなのですが、「建築数量積算基準」では、開口部等が「小さい」場合は、「その欠除はない」ものとして省略することにしています。
「小さい」とみなす基準には、材料によって0.5㎡以下の場合と、0.1㎡以下の場合の2つがあり、そこが試験のポイントになります。

―――
―ポイント【欠除がないものとする基準】―――
原則として、開口部等が0.5以下の場合に、その欠除がないものとする。
例外として、鉄骨石材の2つだけは、開口部等が0.1以下の場合に、その欠除がないものとする。理由はズバリ、鉄骨と石材が高価だからです。
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■解答
 問題4の鉄骨と、問題7の石材は、0.5㎡ではなく0.1㎡なので誤。
 他はすべて正。

井澤ですいざわ

■問題 鉄骨鉄筋コンクリート造の鉄骨によるコンクリートの欠除は、鉄骨の設計数量について
7.85tを1.0㎥として換算した体積とする。
(一級計画:平成20No.21


この問題を理解する上での基本知識は次のとおりです。

―――――――ポイント―――――――
コンクリートの数量は、体積とする。([㎥]で数える。)
鉄骨の数量は、質量とする。([t:トン]で数える。)
――――――――――――――――――

鉄骨鉄筋コンクリート造において、コンクリートの体積を算出する場合、
鉄骨の部分はコンクリートが欠除していますから、その分を除きます。
そのために、先に算出した鉄骨の質量を、体積に換算します。
その換算係数が鉄骨「7.85t=1㎥」です。
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■解答
 正

井澤ですいざわ

■問題1 根切りの数量を算出する場合、作業上のゆとり幅は、
0.5mを標準とする。
(一級計画:平成6年No.22改)
■問題2 根切りの数量を算出する場合、土間、犬走りにおける作業上のゆとり幅は0.1mとする。
(一級計画:平成21No.19改)

――――【作業上のゆとり幅】ポイント
――――
■作業上のゆとり幅の標準
 0.5m  …これが標準
■土間、犬走りにおける作業上のゆとり幅
 0.1m  …これが例外
――――――――――――――――――――――

・前回の№195の図で「作業上のゆとり幅」がどこの寸法をいうのか確認してください。
・前回の繰返しになりますが、「作業上のゆとり幅」とは、基礎型枠の組立撤去等の作業に必要な寸法をいい、法付け工法の場合は、そこに人が入れる寸法として0.5m(人間の肩幅)を標準とします。
・一方、土間、犬走りは根切り深さが浅く、人が入って作業しませんので0.1mだけで良いのです。
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■解答
 問題1、2ともに正

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