TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

線引き

井澤ですいざわ

年末年始休暇で法令集の線引きをしようと思っている方も多いと思います。
年が明けて本講義が始まると忙しくなりますから、ぜひそれまでに線引きを終えておいてください。
線引き見本の閲覧場所は、下記URLで既にご案内しているとおりです。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/51161546.html

さて、2017年度版(平成29年度版)のTAC法令集をお持ちの方へ、線引きについてのお知らせです。

平成30年試験向けの法改正は「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」がメインで、それ以外はほとんど試験に影響がありません。

したがって、建築物省エネ法が掲載されている「Vol.2」は、新年度版(2018年度版・平成30年度版)を使い、新年度版に線引きをし直す必要があります。
建築物省エネ法は、一級建築士ではまず間違いなく出題されますよ!

一方、「Vol.1」については、2017年度版(平成29年度版)をそのままお使いいただいても試験にはまず影響はありません。

Vol.1とVol.2の2冊に分解できるセパレート形式ならではのメリットですね。

条文が変わっていなくても線引きに多少の工夫が加わっている部分もありますので、そこはご承知ください。

なお、新しく「田園住居地域」という用途地域が加わることについて気になっている方もいるかと思いますが、建築基準法施行令改正の施行日は平成30年4月1日ですので、平成30年試験の範囲外になります。
http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000252.html




井澤ですいざわ

この週末で、いよいよすべての教室で1、2級建築士講座が開講されました。
みなさん、もう「本気モード」でやる気スイッチを入れなきゃだめですよ!

受講生の方には今年度TACから創刊された「建築基準関係法令集」が配付されました。
TAC出版ホームページ
http://bookstore.tac-school.co.jp/kenchiku2014/
に「特製インデックスシールの効率的な貼り方・使い方(動画付!)」、「線引き集」が公開されていますから、それを見て、必ず法規の開講までにインデックスを貼り、線引きを終えてくださいね。
これが終わっていないと
法規の講義についていけませんよ!


インデックス、線引きに必要な時間の目安
インデックス貼りは1時間程度、
線引き第1回配信分は5時間程度
線引き第2回配信分は7時間程度
(最後となる第3回配信分は1/31予定です)
はかかると思いますので、コツコツ地道に進めてください。

ソフトブルーマーカーについて
線引き集のコンセプト
http://bookstore.tac-school.co.jp/pdf/concept.pdf
PILOT FRIXION(フリクション)を推奨していますが、もしかしたら最寄りの文房具屋さんに「④ ソフトブルーマーカー」がないかもしれません。
そのときは少し濃いかもしれませんが、「ブルーマーカー」を使ってください。(逆に「ソフトブルーマーカー」は少し薄いです。)

★フリクションを使うときの注意★
フリクションは間違えたときにラバーでこすると消えて大変便利ですが、熱が裏面に伝わって裏面に引いた線引きが消えることがありますので、ラバーでこすったときは裏面をチェックしてくださいね。
まさにマーカーならぬマジックです!
あれ、さっき引いたのになぁ・・・とキツネにつままれます。

ほんだこんにちは、ホンダです。

法令集の線引きをする場合、どのような方法で行うにしても、必ずやっておくべきポイントがあります。
それは次の2点です。

① 主要な条文について、かっこ書の部分を明確にしておくこと。
② 主要な用語とその定義の関係を明確にしておくこと。

たとえば、次の例をご覧ください。

建築基準法施行令第82条の2(層間変形角)  
建築物の地上部分については、第88条第1項に規定する地震力以下この款において「地震力」という。によって各階に生ずる水平方向の層間変位を国土交通大臣が定める方法により計算し、当該層間変位の当該各階の高さに対する割合第82条の6第二号イ及び第109条の2の2において「層間変形角」という。1/200地震力による構造耐力上主要な部分の変形によって建築物の部分に著しい損傷が生ずるおそれのない場合にあっては、1/120以内であることを確かめなければならない。

このように、かっこ書の入口と出口を明確にしておくと共に、用語とその定義を明確にしておくことは、是非やっておきましょう。これだけでかっこ書をすんなり飛ばして読めるようになりますし、条文中の用語についても意識をもてるようになります。

そのうえで、重要な部分又は過去問に出題されたキーセンテンスに線を引きます。こんな感じになりますね。

建築基準法施行令第82条の2(層間変形角)  
建築物の地上部分については、第88条第1項に規定する地震力以下この款において「地震力」という。によって各階に生ずる水平方向の層間変位を国土交通大臣が定める方法により計算し、当該層間変位の当該各階の高さに対する割合第82条の6第二号イ及び第109条の2の2において「層間変形角」という。1/200地震力による構造耐力上主要な部分の変形によって建築物の部分に著しい損傷が生ずるおそれのない場合にあっては、1/120以内であることを確かめなければならない。

いかがでしょうか。

さて、TACではこうした点を踏まえた線引き集を、フリーでダウンロードできるように準備しています。
用意できましたらこのブログでいち早くお知らせいたします。




 

ほんだこんにちは、ホンダです。

建築士試験では法規の科目で法令集の持込みが認められているため、少しでも使いやすいものにという観点から、条文への線引きが一般的に行われています。

もっとも、受験生の中には、「線なんか引くとかえって見にくい」といって線引きをしない方もいますが、まぁ少数派といえるでしょう。

実際、線引きの効果はありますから、TACの講義でも線引きすることを推奨しています。
ただ、ここからは個人的な見解として聞いていただきたいのですが、いかに線引きをするかで、最終的な結果はずいぶん変わると考えています。

一般的な線引きのパターンは、およそ次の通りでしょう。
① スクールが示している線引き集のとおりに線引きをする。
② 自分なりに重要と思う部分などに線引きする。
③ 自分で過去問題を解きながら、解答のキーポイントに線引きする。

おそらく、こと線引きの的確性だけを客観的にみれば、スクールの示すとおりに線引きをするのが最も優れているといえるでしょう。受験指導のプロが示しているわけですからね。

しかし、線引きの目的は法令集をカラフルにすることではなく、法規で1点でも多く得点することにあります。しかも、近年の法規は、特に一級建築士では顕著ですが、1問1問法令集を引くほど時間に余裕のある出題ではなくなっています。

つまり、ある程度法令集のお世話にならないで解答できる実力が必要とされているんですね。そして、その実力をいかに養成するかといえば、自分自身で過去問題等を繰り返し解くほかないと思います。

そう考えると、上記①~③のなかでは、③が最も効果的と思われます。
過去問題を解く際に法令集に線引きをすることができれば、理解度が増幅されます。また、無駄な線引きをすることもなくなります。そして法令集が出題分析集にもなりますし、学習の進捗度を測る目安にもなります。

いかがでしょうか。あくまで私の個人的見解ですが、どうも法規の得点が伸びないという方は、是非お試しください。

さて、そうはいいながら、線引きをする際にいくつか知っておくとためになることがあります。
これは次回にお話ししましょう。


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