TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

補強コンクリートブロック

こんにちはセイタです
せいた
動画de2級建築士、第16回目、今回が最終回となります

科目「施工」のうち、補強コンクリートブロック造工事について学習します。

 

<今週の講義>施工:試験によく出る 補強コンクリートブロック造工事

なかなか身の回りで見かけない「補強コンクリートブロック造」の建築物ですが、二級の試験では、例年1問程度出題があります。
なお、近年はALCパネル工事との融合問題としても出題されることがあります。

 

 

Pointは、

●施工上の細かい注意点を押さえる

ブロック同士を一体化させるための、配筋上の注意点、空洞部へのコンクリート・モルタルの充填を行う際の注意点などがよく出題されます。

「なぜそのような方法で施工するのか?」を理解して覚えるとよいでしょう

施工第6回20

 https://youtu.be/Hsu3spdpg9A

 

<過去の本試験では>

①モルタルと接するブロック面については、付着物等を取り除き、十分に乾燥させた後に、ブロック積みを行った。

②ブロックは、フェイスシェル厚の薄いほうを下にして積み上げた。

③縦目地空洞部には、ブロック4段ごとにモルタルを充填した。

 

 

 

 

①誤:乾燥させるのではなく「水湿し」を行う。モルタル中の水分がブロックに吸収され(ドライアウト)、モルタルが硬化不良を起こす。

②正

③誤:ブロック2~3段ごとに充填する。

 

  

 

 

さて、二級建築士の受験生を応援する「動画de2級建築士」の連載は、今回で終了となります

試験まで残り1ヶ月ほどですが勉強のギアを1段上げて、悔いのないように試験に臨んでくださいね




TACでは、6月2日(新宿校),3日(渋谷校)から二級建築士「直前演習ゼミ」が開講します
試験によく出て、かつ絶対に落してはならない重要問題を取り上げ、問題演習と解説の繰り返しによる、非常に実践的な講義です
特にこれまで独学で勉強されてきた方、直前期1ヶ月の「総仕上げの学習」として有効です

わたくし清田(セイタ)は、渋谷校にて講義を行います

初回講義は無料で体験もできますので、今年絶対に合格したい人は、ぜひぜひ







井澤ですいざわ

■問題1
プレキャスト部材の積み重ねの数を、床部材は8枚まで、柱部材は平置きで4段までとすることを計画した。(一級施工:平成24No.12
■問題2
外装に使用するALC薄形パネルは、台木を用いて1.0mの高さに積み重ねて、屋外に、防水シートを掛け雨露等がかからないように養生をして保管した。(一級施工:平成27No.3)
■問題3
外壁工事に用いる押出成形セメント板については、積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、積置き高さを最大で1.5mとした。(一級施工:平成22No.3)
■問題4
メーソンリー工事における補強コンクリートブロックの1日の積上げ高さの限度は、1.6m程度を標準とする。(一級施工:平成24No.21

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■解答
問題1 誤。プレキャスト部材の積置き高さは、床部材6段まで。柱部材2段まで。
問題2 正。
問題3 誤。押出成形セメント板の積置き高さは、1m以下とする。
問題4 正。

―――ポイント:板状材料の積置き高さ――――

プレキャスト部材の積置き高さ

床部材6段まで
柱部材2段まで

ALCパネルの積置き高さ

1段の高さ1m以下とし、2段まで(総高さ2m以下)

押出成形セメント板の積置き高さ

1m以下

(参考) 補強コンクリートブロックの1日の積上げ高さの限度

1.6m以下(8段以下)

上3行が仮置きなのに対して、一番下の補強コンクリートブロックだけは本施工のことですが、似たような数値ということで一緒に覚えておきましょう。
なお、補強コンクリートブロックについて、「1.6m」という中途半端な数値になっている理由は、8段程度(20cm×8)と考えているからです。
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井澤ですいざわ


問題1
プレキャスト部材の積み重ねの数を、床部材は6枚まで、柱部材は平置きで2段までとすることを計画した。
(一級施工:平成24No.12改)

■問題2
外壁工事に用いる押出成形セメント板については、積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、積置き高さを最大で1.5mとした。
(一級施工:平成22No.3)

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■解答
問題1 正
問題2 誤。押出成形セメント板の積置き高さは1m以下です。

【ポイント】板状の材料の積置き高さ ―
■プレキャスト部材の積置き高さ
 床部材6段まで、柱部材2段まで
■ALCパネルの積置き高さ
 1段の高さ1m以下とし、2段まで(総高さ2m以下)
■押出成形セメント板の積置き高さ
 1m以下
■補強コンクリートブロックの1日の積上げ高さの限度
 1.6m以下(8段以下) ※これだけ材料保管ではなく、
   施工の規準ですが、数値を一緒に比較して暗記しましょう。
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