TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

計画供用期間

井澤ですいざわ

■問題1
構造体の計画供用期間の級が「標準」の建築物の場合で、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの養生において、コンクリート打込み後、床スラブ等の露出面を散水等により5日間湿潤状態に保つことは、初期ひび割れの防止に有効である。(一級施工:平成22No.10
■問題2
建築物の計画供用期間の級が「長期」の場合、普通ポルトランドセメントを用いるコンクリートの打込み後の湿潤養生の期間は、5日間以上とする。(一級施工:平成17No.12

――――――――――――――――――――――
■解答
 問題1 正。
 問題2 誤。計画供用期間の級が「長期」の湿潤養生は、7日間以上とする。

――――――ポイント:湿潤養生―――――――
普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの湿潤養生
計画供用期間の級「標準」「短期」
 →5日間以上
計画供用期間の級「長期」「超長期」
 →7日間以上

―――――――――覚え方――――――――――
いつでも何でも養生しよう
5日  7日 湿潤養生
――――――――――――――――――――――

井澤ですいざわ

■問題
計画供用期間の級が「長期」のコンクリートの練混ぜ水については、省資源及び環境保全の観点から、レディーミクストコンクリート工場で管理されたスラッジ水を使用した。(一級施工:平成16No.3)


――――――――――――――――――――――
■解答 誤
――――――――――――――――――――――
スラッジ水
とは、回収水ともいい、生コン工場において、ミキサー車やプラントのミキサーなどに付着したレディーミクストコンクリートの洗浄排水から骨材を取り除いた懸濁水のこと。

計画供用期間の級が「標準」の場合、スラッジ水をコンクリートの練混ぜ水に再利用するのは、省資源及び環境保全の観点から有効ですが、計画供用期間の級が「長期」「超長期」の場合は、品質確保の点からスラッジ水を使用してはいけません。

――――――――――――――――――――――
ポイント:スラッジ水(回収水)の練混ぜ水利用
■計画供用期間の級が「長期」「超長期」の場合
 練混ぜ水にスラッジ水を用いない
■計画供用期間の級が「標準」の場合
 練混ぜ水にスラッジ水を用いるのは、
 省資源及び環境保全の観点から有効
――――――――――――――――――――――

井澤ですいざわ

■問題1
構造体の計画供用期間の級が「標準」の場合の建築物において、梁側のせき板のコンクリートの圧縮強度による存置期間は、コンクリートの圧縮強度が5N/㎟以上に達したことが確認されるまでとした。(一級施工:平成19No.10
■問題2
高強度コンクリートにおいて、コンクリートの圧縮強度が8N/㎟以上に達したことを確認したので、梁側のせき板を取り外した。(一級施工:平成20No.9)


――――――――――――――――――
■解答
 問題1 正。
 問題2 誤。高強度コンクリートの梁側(梁の側面)のせき板は10/㎟以上に達したことを確認すれば取り外すことができる。8N/㎟ではまだ取り外せない。
――――――――――――――――――
はじめに、計画供用期間とは、設計者が建築物を何年間、供用(使用)しようと計画しているか、という期間です。
「計画供用期間の級」と具体的な「期間」の対応は次表のとおりです。 

計画供用期間の級

供用限界期間

短期

およそ30

標準

およそ65

長期

およそ100

超長期

およそ200

例えばおよそ65年供用しようと計画する場合には、計画供用期間の級は「標準」となり、それに応じた品質が求められます。

ポイント:梁側のせき板(垂直部材)の圧縮強度による存置期間 

 

計画供用期間の級

圧縮強度

普通

コンクリート

短期・標準

5N/㎟以上

長期・超長期

10/㎟以上

高強度コンクリート

10/㎟以上


↑このページのトップヘ