井澤です
■問題1
構造体の計画供用期間の級が「標準」の建築物の場合で、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの養生において、コンクリート打込み後、床スラブ等の露出面を散水等により5日間湿潤状態に保つことは、初期ひび割れの防止に有効である。(一級施工:平成22年No.10)
■問題2
建築物の計画供用期間の級が「長期」の場合、普通ポルトランドセメントを用いるコンクリートの打込み後の湿潤養生の期間は、5日間以上とする。(一級施工:平成17年No.12)
――――――――――――――――――――――
■解答
問題1 正。
問題2 誤。計画供用期間の級が「長期」の湿潤養生は、7日間以上とする。
――――――ポイント:湿潤養生―――――――
普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの湿潤養生
■計画供用期間の級「標準」「短期」
→5日間以上
■計画供用期間の級「長期」「超長期」
→7日間以上
―――――――――覚え方――――――――――
いつでも何でも養生しよう
5日 7日 湿潤養生
――――――――――――――――――――――
計画供用期間
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.275(梁側のせき板の圧縮強度による存置期間)
井澤です
■問題1
構造体の計画供用期間の級が「標準」の場合の建築物において、梁側のせき板のコンクリートの圧縮強度による存置期間は、コンクリートの圧縮強度が5N/㎟以上に達したことが確認されるまでとした。(一級施工:平成19年No.10)
■問題2
高強度コンクリートにおいて、コンクリートの圧縮強度が8N/㎟以上に達したことを確認したので、梁側のせき板を取り外した。(一級施工:平成20年No.9)
――――――――――――――――――
■解答
問題1 正。
問題2 誤。高強度コンクリートの梁側(梁の側面)のせき板は10N/㎟以上に達したことを確認すれば取り外すことができる。8N/㎟ではまだ取り外せない。
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はじめに、計画供用期間とは、設計者が建築物を何年間、供用(使用)しようと計画しているか、という期間です。
「計画供用期間の級」と具体的な「期間」の対応は次表のとおりです。
計画供用期間の級 |
供用限界期間 |
短期 |
およそ30年 |
標準 |
およそ65年 |
長期 |
およそ100年 |
超長期 |
およそ200年 |
例えばおよそ65年供用しようと計画する場合には、計画供用期間の級は「標準」となり、それに応じた品質が求められます。
ポイント:梁側のせき板(垂直部材)の圧縮強度による存置期間
|
計画供用期間の級 |
圧縮強度 |
普通 コンクリート |
短期・標準 |
5N/㎟以上 |
長期・超長期 |
10N/㎟以上 |
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高強度コンクリート |
10N/㎟以上 |