井澤です
今回は標準貫入試験についての「施工」の出題を扱います。
■問題1
N値とは、標準貫入試験において、質量63.5±0.5kgのハンマーを76±1㎝自由落下させて、SPTサンプラーを地盤に30㎝打ち込むのに要する打撃回数をいう。(一級施工:平成23年No.24)
■問題2
標準貫入試験の本打ちにおいて、打撃回数が50回に達した場合の累計貫入量が30㎝であったので、N値を30とした。(一級施工:平成16年No.5)
■問題3
標準貫入試験の本打ちにおいて、累計貫入量が30cm未満で打撃回数が50回に達した場合、N値を50以上とし、そのときの累計貫入量を測定した。(一級施工:平成17年No.5)
■問題4
硬質地盤における標準貫入試験では、本打ちの打撃数は特に必要のない限り30回を限度とし、累計貫入量を測定する。(一級施工:昭和60年No.6)
■問題5
標準貫入試験では、標準貫入試験用サンプラーを50㎝だけ打ち込む間の打撃回数Nを求めることにより、地盤の硬軟の度合を調べる。(一級施工:昭和62年No.5)
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■解答
問題1 正。
問題2 誤。設問の場合、N値は50である。
問題3 正。例えば打撃回数50回で累計貫入量が25cmだった場合は、N値を「50以上」とし、「打撃回数/累計貫入量」を「50/25」と記入する。
問題4 誤。打撃回数の上限は、一般に50回。
問題5 誤。30cmだけ打ち込む間の打撃回数を求める。
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さっそくポイントです。
ポイント:標準貫入試験
ハンマーの質量 |
63.5±0.5kg |
ハンマーの落下高さ |
76±1cm |
貫入量 |
30cm |
打撃回数の上限 |
50回 |
①「質量63.5±0.5kgのハンマーを76±1㎝自由落下」させたときの打撃は、成人が机程度の高さから飛び下りたときの衝撃と同程度です。
② 特に「30cm」と「50回」を間違えないようにしましょう。