TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

速報

ほんだこんにちは、ホンダです。

10月16日に、令和4年度の1級建築施工管理技士の二次検定試験が実施されました。
TACでは、翌日17日に試験の総評を、18日に速報として答案例をアップいたします。

いずれも夕方17時ごろを目途としていますが、是非ご期待ください。

【17日16:50追記】
試験の総評をアップしました。総評は下記からご確認ください(TACホームページへ)。

二級建築士_TACオリジナル解答プラン

↑まずは今年の試験のTACオリジナル解答プランです。
seita2
さて皆さんこんばんは、二級講師の清田(セイタ)です。

 

本日は二級建築士設計製図試験、大変お疲れ様でした。

皆さんは、いかがでしたでしょうか?

では、どこよりも早い速報(プラン)をお届けします

 

今年の課題は要求室に特に大きなサプライズ条件はなかったものの、既存樹木が建物の配置計画に大きな影響を及ぼし、難しく感じた受験生もいた模様です。
また平成29年の課題条件が引き続き出題されたことも大きな特徴でした。

以下、課題のポイントを示します。

●外壁の仕上げ→乾式工法
平成29年の出題と同じでした。乾式工法→窯業系サイディングなどとすれば良く、TACの課題でもやっていたので十分対応できたと思われます。

●バルコニーの出題
実務ではほとんどの住宅にあるものですが、なぜか試験では出題されなかった「バルコニー」
そろそろ出題の可能性を感じ、TACの課題でも課題の中でインナーバルコニーをやっていましたので対応できたのではないでしょうか。

●階段の踏面、蹴上げの寸法指定
こちらの条件も、過去の試験(平成29年の出題)と同じでした。TACの課題でも7課題中、2課題でやっていましたので大丈夫だったのではないでしょうか。

●部分詳細図
2階屋根部分の出題でした。TACの課題でもやりましたので、対応できたのではないでしょうか。


総体的には、大きなサプライズはなかったものの、やはり敷地の「既存樹木」が計画のキモとなり、プランニング力が試された試験であったと言えるでしょう


では、明日15時頃までの講評第2弾を本ブログにアップします。
お楽しみに





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こんにちは、講師の清田(セイタ)です。
せいた

9/9(日)試験当日の速報から更に分析をして一部更新し、別プランも追加アップしました。

 

設計課題「地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅」

今年度の課題は、想定内のオーソドックスな要求室ばかりでサプライズ条件がなく、プランは比較的まとめやすかったと思われます。ただし、プラン以外において以下のようなサプライズがあり、難しく感じた受験生も多くいたようです。


 

●エレベーターシャフトについて、床面積に「算入する」。

建築基準法上、容積率算定上の床面積については、エレベーターシャフトは床面積に算入しませんが、容積率算定以外の規定を考えるときは、算入することになります。

算入する、算入しない、引っ掛けのようで釈然としませんが「問題文をよく読んで従う」ことが大切ですね

 

外観及び外構計画に配慮する条件。

 カフェ(店舗)としての外観(ファサード)や、外構計画が求められました。外観については、主に立面図や計画の要点で表現することになり、例えばカフェとしてのちょっとした看板や外壁をレンガ仕上げの表現にするなどの工夫が求められました。

外構については、「地域住民が交流」という観点から、屋内から出入りできるテラスを設けたり、外の植栽を眺めながらくつろぐために緑豊かに植栽を植えるなどの配慮が必要でした。

 

住宅の竪穴部分(階段、エレベーター、吹抜け)は防火区画し、その表記が求められた。

 法的な解釈としては、住宅部分が200㎡を超えた場合に、階段、EVシャフト、吹抜け等について竪穴区画が必要となります。

ただ、試験の問題文の中で、住宅の竪穴部分(階段、エレベーター、吹抜け)は防火区画してください」とあるので、200㎡超えていなくともこの条件に従う必要があると考えられます。あくまで、問題の指示に従うことが第一優先です。

 

延焼のおそれのある部分の範囲(破線)を記入し、隣地境界線までの離れを記入することが求められた。

【延焼のおそれのある部分】


道路側:道路中心線から、1階にあっては3m以下、2・3階にあっては5m以下。

隣地側:隣地境界線から、1階にあっては3m以下、2・3階にあっては5m以下。

→課題の道路条件から、道路側については延焼ラインの記入は不要。建物の配置によっては、北側、東側の隣地境界側に延焼ラインの記入が必要となります。

 

 延焼ラインについては学科の法規で学習したとは言え、かなり難しい条件でした。

正しく記入できた受験生は、少なかったのではないでしょうか?延焼ラインにかかる開口部には全て、防火設備の表記が必要となります。

 

●計画の要点において、環境負荷低減(省エネルギー等)に関する工夫点が求められたこと。

 これも記述としては難しい問題でした。例えば、南面や西面に庇やルーバーなどを設けて日射を遮る工夫をしたとか、ガラスにLow-Eガラスを使用したなどが一例でしょうか。

 

●部分詳細図は、3階屋根部分の要求であった。

今年はRC造課題で初めての部分詳細図の出題されたことで、作図時間が懸念されましたが、多くの受験生が時間内に作図完成まで持っていけたようです。TACでは7課題中、後半の2課題で3階屋根部分の練習をしていたので、問題なく対応できたのではないでしょうか。

 

 

【総評】

延焼ライン、防火設備の記入及び防火区画については、多くの受験生がつまずいた所だと考えます。どうしてもそこだけに注目しがちですが、皆ができていない=この部分では差がつかない、ということになります。

この試験は相対試験です。上記以外の所で条件違反がなく、要求事項の記入漏れの少ない、表現の良い図面を描けたかどうか?で合否が決まってくるのではないでしょうか。

 

それでは、TACオリジナル解答例をご覧下さい。

※パーフェクトなプランではないかもしれませんが、合格するには十分だと考えます。

 

プラン1

※2階の子夫婦寝室の動線には目をつぶっています。

※2階バルコニーにおいて、十分な開放性がない場合、一部床面積に算入することも考えられますが、その場合でも2㎡プラスで298㎡となり、面積オーバーとはなりません。

2018_2kyu_seizu_sankou

 

プラン2

※西側道路に平行に駐車を設けたパターンです。
※交差点の「歩道の斜線部分」に駐車のためのアプローチを計画してはいけません。「駐車スペースを計画してはいけない」ではありません。(このプランのアプローチは(車の道路からの出入り)は斜線の範囲から外しています。問題文はよく読まないといけませんよ


二級建築士 TACプラン2


※ブログにコメント頂いた方々
個別の対応については際限がなくなるため、申し訳ございません


こんばんは、清田(セイタ)ですせいた

本日は2級建築士設計製図試験、大変お疲れ様でした。
皆様、いかがでしたでしょうか?

どこよりも早い速報です

今年の課題は、総評として昨年よりも易しい課題であったと思われます。
理由として、大きなサプライズ条件がなかったことが挙げられます。
強いて言えば、階段の蹴上げ、踏面の寸法指定くらいでしょうか。それ以外は要求室も目新しいものはなく、内部計画はまとめやすかったと思われます。
ただ屋外施設の要求がたくさんあり、それらをうまくまとめ、計画できたかどうかがポイントでした。


①計画について
西道路で、敷地形状は17m×17mの正方形でした。TACの課題3でも西道路やりましたね

要求の駐車スペース2台分のうち、奥行きが7,000㎜もの大きな車椅子使用者用には、少し驚いた方もいたかもしれません。
なお2台分の駐車スペースの配置の仕方は、南側にまとめる、南北に1台ずつ分けるなどによって全体計画が変わってきたかと思われます。

②各図種について
(1)立面図
  オーソドックスな南側立面図でしたので、作図しやすかったのではないでしょうか。

(2)部分詳細図
  予想通り、2階床組み部分の出題でしたね
  この場合、切断位置における構造部材(胴差、床梁)の寸法が伏図と整合性がとれていることが大切です

(3)外壁の仕上げ
  出題は乾式工法ということで、これまでの湿式工法(モルタル塗り)でない、窯業系サイディングや金属系サイディングなどを部分詳細図・仕上表に記入すればOKでした。
 TACでも7課題中、6課題を「窯業系サイディング」で練習してきましたから大丈夫でしたね


以上からすると、ほとんどの方が時間内にプランをまとめ、作図も終えているのではないでしょうか。
ということは、要求事項の記入漏れの少なく、作図表現の良い図面をしっかりと描けたかどうかで合否が分かれてくるのではないでしょうか。

最後にプラン例です↓
(速報ですので、パーフェクトなプランではないかもしれませんが、悪しからず
2017_二級建築士設計製図課題プラン01


2017.9.13 追記
南北に駐車スペースを分離したプラン2を掲載しました

2017_二級建築士設計製図課題プラン02


こんにちは。セイタですせいた

受験生の皆さま、お疲れさまです。
いよいよ明後日7/3(日)は、平成28年度 2級建築士の学科の本試験ですね


私からの最後のアドバイス、「試験当日の心得」です。

当たり前のことも多いですが、受験生の方はぜひ一読を




① 
試験開始ギリギリまでテキスト・問題集の見直しを
 人目を気にして、余裕な人を演じない
 今まで使ってきた自分の教材を見直そう
 大丈夫、こんなにボロボロになるまで勉強したのだから。



② 
問題文は、絶対に飛ばし読みはしない
 全ての問題が「最も不適当なものはどれか。」ではない
「正しいものはどれか。」もなきにしもあらず。


 
新規問題(見たことのない問題)に惑わされるな
 必ず見たことのない問題は、出ます
 でも分からないのは、あなただけじゃない。
 周りの受験生みんな分かっていません

 これまでの知識で解ける問題をていねいに解こう。


④迷う問題、時間のかかる問題は「後回し」

 簡単な問題、難しい問題、時間のかかる計算問題、すぐに解ける問題・・・
 →どれも解答できれば同じ1点
 満点は目指さなくてOK6割得点で合格できる試験です。


⑤見直しの落とし穴にはまるな
 余程、明らかな間違いを発見した場合以外は、答えを修正しない
 意外とファーストインプレッションが正しいことが多いですよ。


⑥早く終わっても油断しない、十分に見直しを
 ケアレスミス(読み間違い)、単純な計算ミスを必ずチェック




大丈夫です、これまで一生懸命頑張ってきた皆さんなら、必ず合格できます

多くの受験生の方が、2級建築士に受かることを心から願っています

がんばってください



なお、試験当日中に、当ブログにて「解答速報(解答番号)」を出します

登録不要、誰でも見れますので、ぜひチェックしてみて下さい

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