長期
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.389(木材の積雪時の許容応力度)
井澤です![]()
前回は、木材だけでなく、鉄筋、鉄骨、コンクリートの許容応力度についても比較・整理しましたが、
木材については、前回のタイトル「No.388(木材の積雪時以外の許容応力度)」にもなっているとおり、「積雪時以外」の許容応力度を扱いました。今回は積雪時の木材の許容応力度を扱います。
■問題1
積雪時の許容応力度計算をする場合、木材の繊維方向の長期許容応力度は、通常の長期許容応力度に1.3を乗じた数値とする。(一級構造:平成23年No.27)
■問題2
積雪時の許容応力度計算をする場合、木材の繊維方向の短期許容応力度は、通常の短期許容応力度に0.8を乗じた数値とする。(オリジナル)
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■解答
問題1、2ともに正。
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木材の「積雪時」の許容応力度だけは、通常の長期・短期許容応力度と異なる定めがあります。
なぜ「積雪時」だけ特別なのでしょうか?
前回説明したとおり、
■短期許容応力度 → 10分間ならその力が働いても大丈夫という限界値
■長期許容応力度 → 50年間その力が働いても大丈夫という限界値
です。
建築基準法では、
短期(10分間を想定)に生じる力として、風圧力、地震力、積雪荷重、
長期(50年間を想定)に生じる力として、固定荷重、積載荷重、積雪荷重、
を検討しますが、荷重継続時間の点で、積雪荷重は特別なのです。
すなわち、荷重継続時間10分程度の積雪、つまり10分程度で融ける積雪の荷重はまず問題になりませんし、荷重継続時間50年程度の積雪、つまり50年も融けない積雪もまず無いのです。
積雪荷重では、短期と長期の荷重継続時間を次のように想定します。
――――――――――――――――――――――
■短期(中短期ともいう)→3日間程度(1回の大雪は3日間程度残る)
■長期(中長期ともいう)→3か月程度(積雪の期間は3か月程度)
――――――――――――――――――――――
そして、この荷重継続時間の影響が木材では大きいので、木材に限り、また、積雪時に限り、通常の長期許容応力度と短期許容応力度の値を補正して用いるのです。
補正の仕方は、荷重継続時間が長いほど、許容応力度を小さくします。
前回説明したとおり、短い時間だったら頑張って大きな力にも耐えられるが、同じ力が長い時間かかると、へたばってしまうからです。
それをまとめたのが次の図です。前回のNo.388の図に「積雪時の短期と長期」を加筆したものです。
―――――――――ポイント―――――――――
考え方は次の通りです。
■積雪時の短期
積雪時の短期(3日間)は、通常の短期(10分)よりも長い。
→荷重継続時間が長いほど、許容応力度を小さくする。
(へたばってしまう)
→積雪時の短期は、通常の短期の0.8倍
■積雪時の長期
積雪時の長期(3か月)は、通常の長期(50年)よりも短い。
→荷重継続時間が短いほど、許容応力度を大きくする。
(短い時間だったら頑張れる)
→積雪時の長期は、通常の長期の1.3倍
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.388(木材の積雪時以外の許容応力度)
井澤です![]()
今回のテーマは木材の許容応力度ですが、鉄筋、鉄骨、コンクリートの許容応力度についても比較・整理します。とても大事な内容です。
■問題1
木材の繊維方向の短期許容応力度は、積雪時の構造計算をする場合を除いて、基準強度の2/3である。(一級構造:平成25年No.27)
■問題2
木材の繊維方向の短期許容応力度は、積雪時の構造計算以外の場合、長期許容応力度の2/1.1倍とされている。(一級構造:平成16年No.22)
■問題3
木材の繊維方向の長期許容応力度は、積雪時の構造計算以外の場合、木材の繊維方向の基準強度の1.1/3倍の数値とする。(一級構造:平成20年No.23改)
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■解答
問題1、2、3ともに正。
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問題1は、短期が基準強度の何倍か、
問題2は、短期が長期の何倍か、
問題3は、長期が基準強度の何倍か、
を問う問題です。とても厄介ですね。
数値の丸暗記は難しいので、表で整理し、図でイメージをつかむことが大事です。
まずは基本事項を3つ理解してください。
1.許容応力度とは
許容応力度とは、部材に生じる応力度(力/断面積)について、安全に余裕を見て許容できる限界値をいいます。
許容応力度には、短期と長期があります。
2.許容応力度と基準強度の関係
これについてはNo.281(基準強度・設計基準強度)を参照してください。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/46850810.html
3.短期許容応力度と長期許容応力度はどっちが大きい?
ズバリ「短期」のほうが大きいです。
一般に短期は10分程度、長期は50年程度を想定しています。
したがって、次のように考えることができます。
――――――――ポイント――――――――
■短期許容応力度 → 10分間ならその力が働いても大丈夫という限界値
■長期許容応力度 → 50年間その力が働いても大丈夫という限界値
短期許容応力度 > 長期許容応力度
――――――――――――――――――――
短い時間だったら頑張って大きな力にも耐えられるが、同じ力が長い時間かかると、へたばってしまうわけです。
本題はここからですw
以上の基本事項を理解した上で、次の表を覚えてください。
表を覚えるために、続く図でしっかりとイメージをつかんでください。
今回のテーマは木材ですが、鉄筋・鉄骨、コンクリートもあわせて比較・整理します。
コンクリートと木材は、長期荷重時のクリープ現象があるため、長期許容応力度が低めに設定されています。


最後にいま一度、表と図を頭に描きながら、問題1、2、3が正しい記述であることをしっかり確認してください。
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.375(SRC造_累加強度式4)
累加強度式で算定できる。
累加強度式で算定できる。

表から分かるとおり、応力の3種類である「曲げモーメント・軸力・せん断力」のうち、「せん断力」だけは、部位(接合部か・柱か・梁か)によって、また、許容耐力が長期か短期か(長期許容せん断力か・短期許容せん断力か)によって、計算方法が複雑に変わります。
SとRCそれぞれで耐える。
コンクリート部分のみの長期許容せん断力とする。
累加強度式で算定できる。
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.292(湿潤養生の期間)
井澤です![]()
■問題1
構造体の計画供用期間の級が「標準」の建築物の場合で、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの養生において、コンクリート打込み後、床スラブ等の露出面を散水等により5日間湿潤状態に保つことは、初期ひび割れの防止に有効である。(一級施工:平成22年No.10)
■問題2
建築物の計画供用期間の級が「長期」の場合、普通ポルトランドセメントを用いるコンクリートの打込み後の湿潤養生の期間は、5日間以上とする。(一級施工:平成17年No.12)
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■解答
問題1 正。
問題2 誤。計画供用期間の級が「長期」の湿潤養生は、7日間以上とする。
――――――ポイント:湿潤養生―――――――
普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの湿潤養生
■計画供用期間の級「標準」「短期」
→5日間以上
■計画供用期間の級「長期」「超長期」
→7日間以上
―――――――――覚え方――――――――――
いつでも何でも養生しよう
5日 7日 湿潤養生
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