TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

開架書庫

井澤ですいざわ

■問題1
地域図書館の開架書架スペースは、収容量を300/㎡として計画した。
(一級計画:平成11No.13
■問題2
地域図書館の計画において、延べ面積当たりの蔵書数を、4050/㎡程度とした。
(一級計画:平成26No.15

――――――【収蔵量】ポイント
――――――
・開架書庫・・・約170/
・移動式書庫・・約400/
・延べ面積当たりの蔵書数・・・約50/
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book stack
移動式書庫は、集密書庫ともいい、閉架書庫で採用されます。
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■解答
 問題1 誤
 問題2 正

井澤ですいざわ

■問題1
広域参考図書館においては、開架方式が一般的であり、閉架書庫は設置されないことが多い。
(一級計画:平成14No.16
■問題2
地域図書館の開架貸出部門に席貸しだけの閲覧室を設け、その座席数をできるだけ多く確保した。
(一級計画:平成9年№13

―――――――――ポイント――――――――――
■広域参考図書館(都道府県立)
 ・閉架書庫が主体
■地域図書館(市町村立)
 ・開架書庫が主体
 ・開架閲覧室は、閲覧のための座席を必要最小限にとどめ、開架書架主体とする。
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■解答
 問題1、2とも誤
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先日、調べ物があって広域参考図書館のボスとも言える「国立国会図書館(東京都)」に行ってきました。
なんと国内で発行されたすべての出版物が納められています。
収蔵資料の大部分は閉架書庫に納められていて、ほとんど開架書架はありません。
そのかわり、利用者スペースにはパソコンがずらっと並んでいます。
これが資料検索のための利用者開放端末(OPAC)です。
閉架書庫から本を持ってきてもらう申込みも、本の到着の通知も、コピーの申込みも、手続きは何から何までこのパソコンで行います。
なんと言ってもすべての本がありますので、明日も行ってこようと思っています。

非常に特徴的な図書館ですから、同様の「国立国会図書館関西館」(平成
14年開館)が平成19年、23年とたびたび出題される理由も納得です。

「国立国会図書館関西館(京都府精華町)は、書庫を地下に、中庭に面した閲覧室を半地下に配置することで建築物の地上部分のボリュームを抑え、景観上の調和に配慮した図書館である。(正)(一級計画:平成23No.16)」

閲覧室はB1F、閉架書庫がB2F~B4Fです。
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/guide/insidemap.html

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