TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

雑用水

井澤ですいざわ

■問題
給水設備において、飲料水系統と雑用水系統とを別系統とすることにより、雑用水系統の受水槽は床下ピットを利用したコンクリート製水槽とすることができる。
(一級環境・設備:平成16No.18

――――――――ポイント―――――――――
飲料用受水槽
 6面点検できるタンクとして設け、建築物の躯体を利用してはならない。
雑用水・消火専用受水槽
 建築物の躯体を利用してもよい。
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■解答

井澤ですいざわ

■問題
一般的な事務所ビルにおいて、給水系統を飲料水と雑用水に分ける場合、飲料水6070%、雑用水3040%程度の使用水量の比率で計画する。(一級環境・設備:平成22No.14

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はじめに、みなさんご存知だと思いますが、雑用水と雑排水は違います。
雑用水…便器洗浄などの目的で供給される水。
雑排水…汚水以外の排水。台所、風呂等からの排水。

雑用水には、排水再利用や雨水利用などがあり、飲用水道とは別に雑用水道を設けている地区・地域もあります。雑用水を中水といいます。
上水…飲料水
中水…雑用水

下水…雑排水・汚水・雨水

―――飲料水・雑用水の使用比率のポイント―――
事務所ビル
  飲料水3040%、雑用水6070%程度
住宅
  飲料水6580%、雑用水3520%程度
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過去に出題されたのは事務所ビルだけですが、住宅については逆転していることを覚えておいてください。事務所は3:7、住宅は7:3と覚えておけば良いです。
だいたいのイメージはつくと思います。

■解答
誤。事務所ビルは、飲料水3040%、雑用水6070%程度で計画します。

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