井澤ですいざわ

■問題1
高度利用地区は、都市計画法に基づく地域地区の一つであり、用途地域内において市街地の環境を維持し、又は土地利用の増進を図るため、建築物の高さの最高限度又は最低限度を定める地区である。
(一級計画:平成26No.11改)

■問題2
高度地区は、市街地における土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図るため、建築物の容積率の最高限度及び最低限度、建ぺい率の最高限度、建築面積の最低限度、及び壁面の位置の制限を定める地区である。
(オリジナル)

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■解答
問題1、2ともに誤。
問題1は高度地区、問題2は高度利用地区についての記述です。

―――――――――――ポイント―――――――――――
■高度地区・・・「高度」は「高さ」という意味。
・建築物の高さを規制する地区。
・建築物の高さの最低限度を定める場合と、最高限度を定める場合とがある。
・高さの最低限度を定めるのは、都心や駅前などでの土地利用の増進のため。
・高さの最高限度を定めるのは、住居地域などでの環境維持のため。
・道路、隣地、北側の3斜線制限に、さらに厳しい制限を加えるものである。

■高度利用地区
・・・「高度利用」は「高密度利用=高容積率」という意味。
・建築物の容積率の最低限度建築面積の最低限度などを定めるのが特徴。
(容積率の最高限度、建ぺい率の最高限度を定めるのはごく普通の話。)
・都心や駅前が低密度にしか利用されていない場合などに、
土地利用の増進のために定められる。
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このあたりの、市街地再開発事業、土地区画整理事業、高度地区、総合設計制度などについては、平成26年の
TAC公開模試が、本試験とそっくりだったと評判になりました。
http://www.tac-school.co.jp/file/tac/kouza_kenchiku/pdf/mosi.pdf

過去問をベースにしたものですが、平成
22年に出題された高度利用地区から、高度地区がそのうち出題されるだろうと予想できたこと、そしてなにより、数多くある都市計画の問題の中から、出題傾向を考慮してこの4つのテーマをズバリ的中できたことで、手前味噌ですが、いい問題が作れたと自負しています。

TAC公開模試は、ズバリ的中に定評があります。毎年数多くの的中を誇っていますが、中でも平成25年「計画」のBIM、BCPのズバリ的中は、受験生を驚かせました。
今年もご期待ください!

建築士受験では他のスクールの公開模試を受けるという文化があまりないようですが、他の資格試験ではみんな積極的に受けに行きますよ。大学受験で他の予備校の公開模試を力試しで受験した方も多いと思います。
他のスクールに通っている人もぜひ公開模試だけでも受けてみてください。

学科直前生」コースもぜひ!
http://www.tac-school.co.jp/file/tac/kouza_kenchiku/pdf/chokuzen.pdf