TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

1.5倍

井澤ですいざわ

■問題1
擁壁の転倒に対する検討においては、安定モーメントが常時作用する土圧による転倒モーメントに1.5を乗じた値を上回ることを確認する必要がある。(一級構造:平成27No.21
■問題2
擁壁の安定モーメント(円弧滑りに対する抵抗力)は、土圧等による滑動モーメントの1.5倍を上回るように設計する。(一級構造:平成19No.19

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■解答
 問題1 正。
 問題2 正。
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擁壁の設計では、主に、次図のような、転倒、円弧すべり、滑動、地盤の支持力に対する検討を行います。

retaining wall_2

転倒
による破壊に対しても、円弧すべりによる破壊に対しても、滑動(水平すべりによる破壊に対しても、すべて1.5倍の抵抗力を持つように設計します。
すなわち、5割増で余裕を見ます。
なお、円弧すべりとは、円弧状にすべり面を形成し、えぐり取られるような斜面破壊を言います。

retaining wall_3

――――――ポイント:擁壁の設計――――――
滑動に対する基礎底面の摩擦力 > 水平力(主働土圧+水圧)×1.5
摩擦係数は、粘性土地盤よりも砂質土地盤のほうが大きい。
(砂質土のほうが粒径が大きく、ザラザラで摩擦力が大きい。)
転倒に対する安定モーメント > 転倒モーメント×1.5
L型擁壁のフーチング上の土の重量は、擁壁の転倒に対する抵抗として考慮することができる。
円弧滑りに対する安定モーメント > 滑動モーメント×1.5
円弧状にすべり面のせん断抵抗は、砂の内部摩擦角と粘土の粘着力による。
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井澤ですいざわ

■問題1
粗骨材の最大寸法が20㎜のコンクリートを用いる柱において、主筋D22の鉄筋相互のあきについては、30㎜とした。(一級施工:平成21No.8)
■問題2
SD345のD19とD22の鉄筋相互のあきについては、使用するコンクリートの粗骨材の最大寸法が20㎜の場合、30㎜とした。(一級施工:平成18No.12

――――ポイント:鉄筋相互のあき寸法
――――
鉄筋相互のあきは、次の3つの値のうち最大の数値以上とする。
① 異形鉄筋の呼び名(≒)の数値の1.5(径が異なる場合は平均径)
粗骨材の最大寸法1.25
25mm
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どっちが1.5倍で、どっちが1.25倍だったか、なかなか覚えられないですよね。
そういう時は語呂合わせしかありません!

―――――――――覚え方――――――――
あきちゃんも(アキ)
けいこちゃんも(径1.5
最大のニコニコ(最大寸法の1.2525
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■解答 問題1 誤
①より22×1.5=33
②より20×1.2525
③より25
したがって、鉄筋相互のあきは33㎜以上必要。
■解答 問題2 誤
①において、径が異なる場合は平均径とする。
よって、(19+22)/2×1.5=30.75㎜
②より20×1.2525
③より25
したがって、鉄筋相互のあきは30.75㎜以上必要。

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