TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

2級建築士

こんにちはtashiro

本日、公益財団法人 建築技術教育普及センターより、
令和3年の二級建築士試験の合格発表がありました。

合格された皆様、本当におめでとうございます


〇製図実受験者数 11,450名(11,253名)
〇合格者      5,559名(5,979名)
〇合格率      48.6%(531%)
●学科からの最終合格率 23.6%(26.4%)
※( )内は昨年

ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は次のとおりで、「ランクⅠ」のみが合格となります。
ランクⅠ:48.6%(53.1%)(合格)
ランクⅡ: 7.7%(6.9%)
ランクⅢ:31.9%(32.6%)
ランクⅣ:11.8%(7.4%)
※( )内は昨年

昨年より、合格率が製図試験は4.5%下がり、学科からの最終合格は2.8%下がりました。




皆さん、こんにちは!

TAC二級建築士講師の岡部です。

まずは、合格された皆さま、本当におめでとうございます。

 

 

ここからは、今年の課題「歯科診療所併用住宅(鉄筋コンクリート)」について、建築技術教育普及センターの発表内容を受けて簡単な講評をしたいと思います。

 

 

今年の設計製図試験の全国合格率は「48.6%」でした。昨年は「53.1%」でしたので、やや合格率が落ちました。前回のRC造の課題(平成30年)の合格率「54.5%」と比べても低く、やや難しい試験だったことがうかがえます。

 

ランク別の割合では、ランクⅣ(失格)が11.8%と昨年より多く、図面の未完成や主要な部屋の欠落など、大きな失敗をした人が多かったことが分かります。

また、ランクⅢ(「知識及び技能」が著しく不足している)が、ランクⅡ(「知識及び技能」が不足している)よりも、かなり大きな数字ですので、致命的ではないが、多くのミスを積み重ねた結果不合格となった人が多かったと考えられます。

 

建築技術教育普及センターの採点のポイントは以下の項目です。

(1)設計課題の特色に応じた計画

   ①診療所部分と住宅部分との相互の動線計画

   ②防火区画等

(2)計画一般(敷地の有効利用、配置計画、動線計画、設備計画、各室の計画等)

(3)構造に対する理解

(4)断面構成に関する知識

(5)要求図書の表現

(6)設計条件・要求図書に対する重大な不適合

   ①鉄筋コンクリート造3階建てでないもの

   ②要求図書のうち図面が1面以上未完成

   ③図面相互の重大な不整合(上下階の不整合等)

   ④延べ面積が、「240㎡以上、300㎡以下」に適合していないもの

   ⑤要求室のうち、次のいずれかの室が欠落又は設置階が違っているもの(室名は省略)

   ⑥著しく非常識な計画(階段、エレベーターの欠落等)   

さらに解答の傾向として次のコメントがあります。

「未完成」、「設計条件の違反(要求室の欠落、防火区画等の計画が不十分)」、「要求図書に対する不備(部分詳細図(断面)の防水措置)」に該当するものが多かった。

 

これらの項目が主要な採点ポイントですので、これらのすべてにわたって、大きなミスを犯すことなくプランニングを行い、図面を仕上げなければいけません。

 

特に(1)の②に「防火区画等」と明記されましたが、これは6月の課題発表のときに「建築基準法令に適合した建築物の計画とする。」と注記されたことを反映しており、法的な条件をしっかり理解し図面に反映させる必要があったということがわかります。

また、今年の部分詳細図の指定箇所は「2階のバルコニーの出入口を含む部分」でしたが、その防水措置についても採点ポイントとなっていますので、納まりについてもよく理解した上で図面に描き込む必要がありました。

 

今年の試験課題の最大のサプライズは、「敷地全体になだらかな傾斜がついている」という点でした。過去にない出題で皆さん頭を悩ませたかと思います。標準解答例の階高設定では、前面道路面をGLとして軒高を9000㎜、1FLを+300㎜として、各階の床高さを細かく調整しています。敷地北側では1階の床が地盤より下になる高さです。

受験生の方は、色々な階高の解答をされたと思いますが、設定内容の適否や配点ウェートの割合など、今後分析をしていきたいと思います。

 

今年の試験を見ても分かるように、設計製図の試験は年々難易度が上がり、生半可なレベルでは合格できない試験となっています。これを突破するためには、以下2点において対策を立てることが必須になります。

 

①プランをまとめる力の強化(設計条件を正確に読み取り、適切なプランを作る)

②製図力の強化(構造を理解し、メリハリのある図面を短時間で描く)

 

課題の発表は来年の6月ですので、①のプランをまとめる力の強化については学習を始めることが難しいのですが、②の製図力の強化については今からでも始めることが可能です。

 

来年の課題は木造と予想されます。今年のRC造とは違った対策が必要になります。

今年涙を飲んだ方は、是非とも早めに試験対策を始めましょう。学科合格後、今回初めて製図試験を受験する方も同様です。

 

TACでは、下記のように早めに対策のスタートを切れる「総合設計製図本科生」も準備しております。早めのスタートを切って、他のライバルとの差をつけましょう。





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皆さん、こんにちは!

TAC二級建築士講師の岡部です。

本日、2021年二級建築士学科本試験の合格発表がありました。

合格された皆さま、本当におめでとうございます。学習の努力が実りましたね。

 

  ●学科試験

【実受験者数】19,596人(18,258人)

【合格者数】      8,220人 (7,565人)

【合格率】           42.0% (41.4%)

  ※( )内は昨年の数字です。

 

昨年と比較し受験者数は1,000名を超える増加、合格者数も600人以上増加しました。

今年度の合格基準点は、総得点は60点、合格率41.4%と例年と同等の結果でした。例年と少し違うのが、学科Ⅰの計画の基準点が例年より1点UP14点となったことです。これは計画の問題が相対的に簡単だったこと示しております。合格基準点が変わるのは、6年ぶりとなります。

 

計画の問題については、前回7月5日のブログでも「難易度は低く易しい問題」とご紹介しました。新規問題が全体の2割程度あったのですが、それが正答肢となっておらず、過去問の知識で解ける問題が多かったことが、問題を易しくした一因だったと考えます。

 

2級建築士の学科試験は、過去問を徹底的に解くことが、合格への近道とお伝えしてきましたが、まさにその通りの出題内容だったと言えます。

 

合格された皆様、次は設計製図ですね。ひき続き2級建築士の資格取得を目指して頑張っていきましょう。

また、残念な結果に終わった皆さま、この悔しい気持ちを忘れずに気持ちを新たにして次年度に向けて頑張りましょう



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こんにちはtashiro

本日、公益財団法人 建築技術教育普及センターより、
令和2年の二級建築士試験の合格発表がありました。

合格された皆様、本当におめでとうございます


〇製図実受験者数 11,253名(10,884名)
〇合格者      5,979名(5,037名)
〇合格率      531%(46.3%)
●学科からの最終合格率 26.4%(22.2%)
※( )内は昨年

ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は次のとおりで、「ランクⅠ」のみが合格となります。
ランクⅠ:53.1(46.3%)(合格)
ランクⅡ:6.9(12.5%)
ランクⅢ:32.6(30.1%)
ランクⅣ:7.4(11.1%)
※( )内は昨年

ランクⅡが減り、ランクⅢは昨年同様に30%を超えています。




皆さん、こんにちは!
TAC二級建築士講師の岡部です。
ここからは、今年の結果を受けて簡単な講評をしたいと思います。
まずは、合格された皆さま、本当におめでとうございます

今年の設計製図試験の全国合格率は「53.1%」でした。昨年は「46.3%」と厳しい数字でしたので、例年の合格率に戻った印象です。

ランク別の割合では、ランクⅣ(一発失格)が7.4%と昨年よりは少なく、図面の未完成や主要な部屋の欠落など、大きな失敗をした人は少なかったことが分かります。
また、ランクⅢ(「知識及び技能」が著しく不足している)が、ランクⅡ(「知識及び技能」が不足している)よりも、かなり大きな数字ですので、細かい箇所のミスというよりも、設計条件を十分に満たしていないなど、基本的なレベルでミスをした人が多かったと考えられます。


建築技術教育普及センターの採点のポイントは以下の項目です。

(1)設計課題の特色に応じた計画
(2)計画一般
(3)構造に対する理解
(4)架構計画
(5)矩計に関する知識
(6)要求図書の表現
(7)設計条件・要求図書に対する重大な不適合
 

これらの項目すべてにわたって、大きなミスを犯すことなくプランニングを行い、図面を仕上げる必要があります。

今年の課題は「シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい」でした。建物内部で「シェアハウス」と「住宅」できちんとゾーニングを分けて計画し、内部で行き来できる動線を確保しないといけません。また、1階にLDK(A)、LDK(B)の2つのLDKが要求されましたので、これらの部屋を欠落させることなく上手く配置させる必要がありました。

さて、設計製図の試験は年々難易度が上がり、生半可なレベルでは合格できない試験となっています。これを突破するためには、以下2点の対策が必要です。

①プランをまとめる力の強化(設計条件を正確に読み取り、適切なプランを作る)
②製図力の強化(構造を理解し、メリハリのある図面を短時間で描く)


来年の課題はRC造と予想されますので、今年の木造とは違った対策が必要になります。

課題の発表は6月ですので、①のプランをまとめる力の強化については学習を始めることが出来ませんが、②の製図力の強化については今からでも始めることが可能です。

今年涙を飲んだ方は、是非とも早めに試験対策を始めましょう。学科合格後、今回初めて製図試験を受験する方も同様です。

TACでは、設計製図試験のみを受験する方に下記のように「設計早期パック」を準備しております。早めのスタートを切って、他のライバルとの差をつけましょう。


【お知らせ】
TACでは来年の二級建築士設計製図試験に向け2月から始まり、課題発表後の設計製図本科生を含む「設計早期パック」をご用意していおります!

設計早期パックでは早期対策としてオンラインで作図方法や表現を学び、郵送にて添削指導をいたします。課題発表後には発表された課題に基づきプランニングから製図完成まで、合格レベルの設計力を養成します。教室講座の通常受講料は210,000円(税・教材費込)です。

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皆さんこんばんは、TAC講師の清田(セイタ)です。
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まずは、本日、二級建築士設計製図試験を受験された皆さま、大変お疲れ様でした。
出来はいかがでしたでしょうか?
それでは、どこよりも早い速報(プラン)をお届けします
(只今、2020.09.13 18:10です)

まずはTACオリジナル 参考答案プラン①
令和2年TACオリジナル本試験答案01

続いてTACオリジナル 参考答案プラン②
令和2年TACオリジナル本試験答案02

今年の課題は要求室に特に大きなサプライズ条件はなく、最後まで描きあがった方が多かったのではないでしょうか。
また「階段の蹴上げ、踏面の寸法の指定」、「外壁の仕上げ(乾式工法)」、「2階のバルコニー」などは今年も引き続き出題され、近年の試験のスタンダードとなったようですね。
以下、課題のポイントを示します。

●接道条件は南・西の2面道路
南・西道路の道路幅員は、両方とも同じ幅員ですのでシェアハウス・住宅のアプローチをどちらからとっても解答できるパターンです。
上記、2つの参考答案プランはそれぞれ別のアプローチの取り方で計画しています。

●敷地の条件
敷地内に斜線が2箇所ありました。
(注1)の交差点付近の7m部分は、①自動車の駐車スペースとしてはいけない、②自動車の出入口を設けてはいけない、という条件です。
したがって、それ以外のもの(建物の出入口や建物自体、また駐輪スペースなど)がかかっていても問題ありません。
(注2)部分は、建築物の外壁等を計画してはならない、とあります。
つまり、軒の出、庇、バルコニーもかかってはいけないということです。

●要求室
1階は、建物内部において「シェアハウス」「住宅」できちんとゾーニングを分けて計画し、内部で行き来できる動線を確保しないといけません。
また、1階にLDK(A)、LDK(B)の2つのLDKが要求され、その配置に迷った方が多かったのではないでしょうか。上記、参考答案プラン

●1階床レベルの指定なし
玄関廻りを含めた床レベルの指定はありませんでしたので、自分で自由に設定すればよいです。
建物内部についての段差については特に条件がないので、玄関内部に段差がある場合は「踏み台」で処理すればよいでしょう。

なお、敷地内の通路に高低差が生じる場合は、スロープが必要となりますので、住宅の玄関部分だけでなく、シェアハウスの玄関部分にもスロープが必要です。

●要求図書について
特に目新しい条件はありませんでした。
ただし、矩計図の切断位置の条件をよく読み取る必要があります。
①1階及び2階の外壁を含む部分
⇒内壁ではなく、外壁部分で切ること。平家ではなく総2階部分で切ること。
②1階又は2階の少なくともどちらかに開口部を含むものとする
⇒切断位置において、1階または2階のどちらか最低1か所以上、開口部がなければならない。
(逆を言えばどちらかは外壁で構わない。)

なお、切断位置をバルコニー部分に設定することは、違反にはなりませんが極力避けるべきでしょう(作図上)。


総体的には大きなサプライズはなく、難易度も標準的なものであったことから、
条件違反がなく、記入漏れもなく、良い作図表現で仕上げることが合格に近いと考えられます。

では、明日13時頃までの講評第2弾(TACの課題における対応等)を本ブログにアップします。
お楽しみに



本日、2020年二級建築士学科本試験の合格発表がありました。

 ●学科試験
 【実受験者数】18,258人(19,389人)
 【合格者数】   7,565人 (8,143人)
 【合格率】      41.4% (42.0%)

 ※( )内は昨年の数字です。

合格基準点は、各科目、総合点ともにTACが試験後に推定したとおり、各科目13点、総合点60点でした。
合格率は昨年に続いて40%を超える合格率となりました。
昨年よりも受験者数は1,000名を超える減、合格者数も600人弱減少しています。

各問題の正解番号→

合格基準点→

さて、合格した皆様本当におめでとうございます
製図試験まで残り3週間を切りましたが、このまま一発合格を目指して頑張ってください
また、残念な結果に終わった皆さま、この悔しい気持ちを忘れずに気持ちを新たにして次年度に向けて頑張りましょう


〇●お知らせ●〇

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