井澤ですいざわ

■問題1

鉄骨工事において、溶接部の受入検査における表面欠陥及び精度の検査は、特記がなかったので、目視による抜取検査とし、溶接の部位や種類ごとにロットを構成し、それぞれのロットから10%に相当する部材数を検査対象としてサンプリングした。(一級施工:平成26No.14
■問題2
鉄筋のガス圧接継手の外観検査については、原則として、1検査ロット(1組の作業班が1日に施工した圧接箇所の数量)から無作為に抜き取った30か所を対象とする。(一級施工:平成19No.3)

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■解答
問題1 正。
問題2 
誤。鉄筋のガス圧接継手の外観検査は「全数検査」です。
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「鉄骨の溶接部の検査」と「鉄筋のガス圧接部の検査」は似ていますので、次表のように比較整理して覚えてください。

welding

表の中で特に紛らわしいのが、設問のように
全数検査抜取検査か。
また、抜取検査の場合、1検査ロットから10か、30箇所か。

「内部欠陥の検査のための超音波探傷試験」は、「鉄骨の溶接部」も「鉄筋のガス圧接部」もどちらも「抜取検査で、1検査ロットから
30箇所」です。
「外観の検査」のほうは、「鉄骨の溶接部」は抜取検査(1検査ロットから10%)であるのに対し、一方の「鉄筋のガス圧接部」のふくらみの形状等の検査(次図の寸法チェック)は全数検査です。これは比較的容易に検査できますよね。ですから全数検査です。
gas pressure welding 2