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※特に記述がない場合、出題年度・番号は、一級建築士 計画の出題です。


 厳選1  土浦亀城邸(つちうら かめき)(土浦亀城)

■問題
土浦亀城邸(1935年)は、「白い箱」型の外観をもち、内部は居間の吹抜けを中心とし複数の床レベルによって構成されたモダニズムの木造住宅である。
(平成24年No.12)

■解答 正


 厳選2  立体最小限住宅(池辺陽)

■問題
立体最小限住居(池辺 陽)は、工業化住宅の試みとして発表された「15坪住宅」であり、吹抜け空間を設けることで、狭小性の克服を目指した住宅である。
(平成20年No.8)

■リンク

■解答 正


 厳選3  増沢洵邸(ますざわ まこと)(増沢洵)

■問題1
増沢邸[自邸](増沢洵、1952年)は、3間×3間の9坪の平面プランをもつ2階建ての計画であり、3坪の吹抜けに面して設けた南面大開口部の障子を通して、柔らかな光を室内に取り込んだ住宅である。
(令和4年No.13)

■問題2
増沢洵邸(1952年)は、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例であり、1階の鉄筋コンクリート造のコアの上の木造部分に、最小限必要な要素を収めた住宅である。
(平成24年No.12)

■リンク

■解答
問題1 正
問題2 誤。増沢洵邸は、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例であり、池辺陽の立体最小限住宅とともに、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例である。1.5×1間を構成単位とし、吹抜けの全面開口からは、障子を透して柔らかな光を採り入れている。
「1階の鉄筋コンクリート造のコアの上の木造部分に、最小限必要な要素を収めた住宅」としては、吉村順三の「軽井沢の家」が代表的である。


 厳選4  軽井沢の家(吉村順三)

■問題
軽井沢の家(吉村順三、1962年)は、片流れの屋根と2階の居間を中心とした平面計画が特徴である。
(平成8年No.9)

■リンク

■解答 正


 厳選5  斎藤助教授の家(清家清)

■問題1
斎藤助教授の家(清家清、1952年)は、テラス、廊下、居間が連続する開放的な平面に、移動畳等を配置し、場面に応じて空間を設える「舗設(ほせつ)」の概念を具現化した住宅である。
(令和4年No.13)

■問題2
「斎藤助教授の家」(清家清、1952年)は、テラス、廊下、居間・食堂を連続させた開放的な空間とし、可動の家具を配置することで、空間を状況に応じて変更することができる。
(平成18年No.9)

■リンク
前半は展覧会のレプリカ、後半に実物の写真などがあります。

■解答
問題1、2ともに正


 厳選6  ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正)

■問題
ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正、1957年)は、コンクリートの特性を生かした形態と彫りの深い開口をもち、外部に対して閉じることにより「閉鎖性」をつくり出したワンルーム形式の住宅である。
(令和4年No.13)

■リンク

■解答 正。女優の鈴木京香さんが継承され、建築への理解と認識向上等に貢献した業績に対して2023年日本建築学会文化賞が贈られています。


 厳選7  スカイハウス(菊竹清訓)

■問題1
菊竹清訓邸のスカイハウス(1958年)は、4枚の壁柱によって正方形の主室を空中に持ち上げ、HPシェルの屋根を設けた構成で、住宅生産の工業化の利点を生かし、設備等の更新を可能とする「ムーブネット」を取り付けた住宅である
(平成24年No.12)

■問題2
スカイハウス(菊竹清訓)は、メタボリズムの考え方に基づき、一辺約10mの正方形平面の生活空間とHPシェルの屋根が、4枚の壁柱で空中に支えられた住宅である。
(平成20年No.8)

■リンク

■解答 問題1、2ともに正


 厳選8  正面のない家(N氏邸)(坂倉建築研究所)

■問題
「正面のない家(N氏邸)」(坂倉建築研究所、1960年)は、敷地全体を壁(塀)によって囲い込み、四つに分かれた庭が各室に採光と広がりを与えているコートハウスである。
(平成18年No.9)

■リンク
↑設計者のホームページです。「正面のない家-H」です。

■解答 正。N氏邸は「正面のない家」シリーズの一つです。


 厳選9  から傘の家(篠原一男)

■問題1
から傘の家(篠原一男、1961年)は、正方形の単一空間を住機能別に三分割した平面構成が特徴である。
(平成8年No.9)

■問題2
から傘の家(篠原一男)は、方形屋根で覆った正方形の単一空間を用途によって分割した、造形性の高い全体構成をもつ。
(平成11年No.10)

■問題3
から傘の家(篠原一男)は、襖を開くことでワンルームとなる正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のように組まれた木材を内部に現した住宅である。
(令和4年No.13改)

■リンク
2022年にドイツに移築されました!

■解答
問題1 正
問題2 正
問題3 正。令和4年No.13の出題は、主語が「正面のない家-H(坂倉準三建築研究所)」になっている誤りの肢でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。


 厳選10  塔の家(東孝光)

■問題
「塔の家」(東孝光、1966年)は、小面積で不整形な敷地条件に対し、住空間を機能別に積層して構成した都市住宅である。
(平成18年No.9)

■リンク
https://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_01787/

■解答 正


 厳選11  原広司邸(原広司)

■問題
原広司邸(1974年)は、玄関からバルコニーまで降りてゆく中央の吹抜けの両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れ、住居の中に「都市を埋蔵する」構成を意図した住宅といわれている。
(平成24年No.12)

■リンク

■解答 正


 厳選12  ロビー邸(フランク・ロイド・ライト)

■問題
ロビー邸(フランク・ロイド・ライト)は、プレーリーハウスの典型例とされ、軒を深く出して水平線を強調し、煙突の垂直線と対比させた住宅である。
(平成20年No.8)

■リンク

■解答 正


 厳選13  シュレーダー邸(G.T.リートフェルト)

■問題
シュレーダー邸(G.T.リートフェルト)は、無彩色と青・赤・黄の三原色とが組み合わされたデ・ステイルの構成原理を具現した住宅である。
(平成20年No.8)

■リンク

■解答 正

■覚え方
 シュレーダー邸 デ・ステイル
「シュレッダー  で 捨てる」


 厳選14  サヴォア邸(ル・コルビュジエ)

■問題
ル・コルビュジェは、「近代建築の5原則」として、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサードを提示し、この原則を具現させた作品は、「サヴォア邸」である。
(平成20年No.24)

■リンク

■解答 正


 厳選15  イームズ自邸(チャールズ&レイ・イームズ)

■問題
イームズ自邸(チャールズ&レイ・イームズ)は、再組立が可能という理念のもと、形鋼やスチールサッシ等の工業製品を用いて建築された住宅である。
(平成28年No.12)

■リンク

■解答 正


 厳選16  ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)

■問題
ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、コンクリートによる構造の特徴を生かした、ユニバーサル空間をもつ。
(平成11年No.10)

■リンク

■解答 誤。鉄骨造である。ユニバーサル空間とは、いろいろな用途に変えて使える無限定空間、均質空間をさす。


 厳選17  フィッシャー邸(ルイス・カーン)

■問題
フィッシャー邸(ルイス・カーン)は、二つの矩形のボリュームが45度の角度をもって接合され、一方には2層の個室群が配置され、もう一方には2層分の高さの居間をもつ、幾何学的な構成の住宅である。
(平成28年No.12)

■リンク

■解答 正


 厳選18  ゲーリー自邸(フランク・O・ゲーリー)

■問題
ゲーリー自邸(フランク・O・ゲーリー)は、既存の木造住宅に、安価な材料である金網やトタン板、ベニヤ板の断片等を組み合わせて増改築を行った、ポストモダンを代表する住宅の一つである。
(平成28年No.12)

■リンク

■解答 正


 厳選19  同潤会江戸川アパート(同潤会)

■問題1
同潤会江戸川アパートは、関東大震災後の住宅難に対処するために設立された同潤会による鉄筋コンクリート造の都市型アパートである。
(平成24年No.2)

■問題2
同潤会江戸川アパート(東京都新宿区、1934年)は、社交室、共同浴場等の付帯施設を有し、住棟を平行に配置した低層集合住宅である。
(平成14年No.10)

■リンク

■解答
問題1 正
問題2 誤。6階建のコの字型住棟と4階建の板状住棟が中庭を囲む中層集合住宅。


 厳選20  公営住宅標準設計51C型(東京大学吉武研究室+旧日本住宅公団)

■問題
公営住宅標準設計51C型は、住生活の多様化に対応するために、食事室と台所を分離した計画である。
(平成23年No.12)

■リンク

■解答 誤。「食事室と台所を一体化したDK」および「食事室と寝室を分離した食寝分離」の計画である。


 厳選21  泉北ニュータウン(せんぼく)(改修事業:NPO法人すまいるセンター)

■問題
泉北ニュータウン(大阪府)は、空き住戸を活用したサポート付き共同住宅や戸建て住宅を活用した多世代型シェアハウス等の試みが行われている、大規模なニュータウンである。
(平成29年No.13)

■リンク

■解答 正。泉北ニュータウンは、1965 年から開発が行われた大規模ニュータウンであり、高齢化率や公的賃貸住宅の空き家率が高くなっており、その対策が注目されている。


 厳選22  代官山ヒルサイドテラス(槇文彦)

■問題1
代官山ヒルサイドテラス(東京都)は、建築群が内包する広場や路地等を主要素として外部空間を形成し、周囲の純和式建築物や庭園とゲートによってつながるように計画された。
(令和3年No.14)

■問題2
代官山ヒルサイドテラス(東京都渋谷区)は、住宅、商業施設、オフィス、レストラン等の機能が複合した建築群で構成された都市型集合住宅で、長い年月をかけてまちなみをつくり出している。
(平成23年No.11)

■リンク

■解答 問題1、2ともに正。
問題1について、「周囲の純和式建築物や庭園」は、隣接する重要文化財の旧朝倉家住宅です。「ゲート」は単に旧朝倉家住宅の門です。
↓渋谷区による旧朝倉家住宅の紹介です。下のほうにある「旧朝倉家住宅の解説」のファイルに詳細な解説があります。


 厳選23  桜台コートビレッジ(内井昭蔵)

■問題
桜台コートビレッジ(神奈川県横浜市)は、西向きの急斜面に対して住戸の軸を45度に振り、雁行した平面によりバルコニーや開口部に変化を与え、プライバシーの確保を図った。
(平成26年No.12)

■リンク

■解答 正


 厳選24  広島基町団地(大高正人)

■問題1
広島市の基町団地は、工場跡地の再開発を目的として建設されたテラスハウス型の公営住宅団地である。
(平成24年No.2)

■問題2
基町団地(広島市)は、木造老朽住宅地区の再開発事業として計画され、屋上階に共用広場をもつ中層中密度の集合住宅である。
(平成13年No.9)

■問題3
広島市の基町団地は、戦災者用応急住宅地等の再開発を目的として建設された、高層高密度団地である。
(平成3年No.25)

■リンク

■解答
問題1 誤。「戦災者用応急住宅であった木造老朽住宅地区の再開発」が正しい。また、高層高密度団地であり、テラスハウス(専用庭をもつ低層集合住宅)ではない。
問題2 誤。「中層中密度」ではなく、「高層高密度」が正しい。
問題3 正


 厳選25  六甲の集合住宅Ⅰ・Ⅱ期(安藤忠雄)

■問題1
六甲の集合住宅(神戸市、1983年)は、住戸の一部を斜面に沿ってセットバックさせることにより、建築物を急斜面の地形になじませるように配置している。
(平成14年No.10)

■問題2
「六甲の集合住宅Ⅰ、Ⅱ期」(神戸市)は、緑豊かな急斜面に沿った規則的な格子状の空間構成の中にテラスや中庭的空間を配して、自然や眺望を活かした住戸を創出している。
(平成18年No.24)

■リンク
↑「Google Arts & Culture」というGoogleのサービスです。
コンテンツ制作は安藤忠雄建築研究所です。

■解答
問題1、2ともに正


 厳選26  プロムナード多摩中央(坂倉建築研究所)

■問題1
プロムナード多摩中央(東京都多摩市)は、街区のほぼ中央にある歩行者専用道に面した接地階の住戸に、居住者が趣味や創造活動のアトリエ、教室等に利用することを想定した「フリースペース」と称する一室を設けることによって、沿道の賑わいや親しみのある景観形成を意図している。
(平成19年No.10)

■問題2
ストリート型住宅は、集合住宅の接地階部分において、居住者が日常生活の延長として、街並みの形成に参画できるような配慮を行うことによって、街路の活性化を意図した集合住宅の住戸形式をいう。
(平成26年No.13)

■リンク

■解答
問題1 正
問題2 正。ストリート型住宅の代表例が「プロムナード多摩中央」です。


 厳選27  インナートリッププラザ神山町(守屋弓男)

■問題
インナートリッププラザ神山町(東京都渋谷区)は、各階に多様な世帯構成を想定した各種の住戸を配置し、相互扶助的な共生を意図したコレクティブハウスである。
(平成16年No.9改)

■リンク
↑写真が10枚あります。最後にコレクティブハウスらしい中庭や共用のLDKの写真があります。

■解答 正。平成16年No.9の出題は、主語がベルコリーヌ南大沢になっている誤りの枝でした。上記の問題は、それを正しくしたオリジナル問題です。


 厳選28  ネクサスワールド香椎(かしい)(レム・コールハースほか。磯崎新コーディネート)

■問題1
ネクサスワールド香椎(福岡市)は、国内外の6名の建築家がそれぞれの住棟を競作した集合住宅団地である。
(平成24年No.11)

■問題2
ネクサスワールドのレム棟・コールハース棟(福岡市)は、各戸に採光と通風を確保するためのプライベートな中庭が設けられた接地型の集合住宅である。
(平成27年No.12)

■リンク
レム棟・コールハース棟は、写真を見ると1階が店舗で、2階と3階が集合住宅のように見えると思いますが、正しくは、1階の店舗は南側の道路側だけで、住戸は専用のライトウェルを持つ1階から3階までの接地型(各住戸が地面に接する)の3層メゾネット(トリプレックス)です。
↑動画です。
↑平面図です。拡大できます。
住戸を南北方向に3戸接しながら、中庭を活かして採光、通風、プライバシーを図っています。
これならば、極論、何戸でも南北方向、東西方向につなげていくことが可能です。
レム・コールハース、すごすぎです!

■解答 問題1、2ともに正


 厳選29  Mポート(もやい住宅設計者集団)

■問題
Mポート(熊本県熊本市)は、居住者の参加によって各住戸の設計が行われたコーポラティブハウスであり、居住者の交流等を意図して共用空間を配置した。
(平成26年No.12)

■リンク

■解答 正
<コーポラティブハウスの実例>
・ユーコート(京都府)
・Mポート(熊本県)
・求道學舎(東京都)
<コレクティブハウスの実例>
・かんかん森(東京都)
・真野ふれあい住宅(兵庫県)

■覚え方
『「コーポ」は「コート」と「ポート」と「キュードー」』
(ラップっぽく韻を踏んで?)

■覚え方
 コレクティブ かんかん森 真野ふれあい
「これ、これ。 カンカン。 真のふれあい」
(叱るのも真のふれあい)


 厳選30  コモンシティ星田(坂本一成)

■問題
コモンシティ星田A2(大阪府交野市)(かたのし)は、敷地内の緩斜面を活かした緑道の配置や、塀・門を極力設けない外構計画等により、連続した開放的な外部空間を創り出した戸建ての住宅団地である。
(平成28年No.13)

■リンク

■解答 正


 厳選31  NEXT21(大阪ガス NEXT21 建設委員会)

■問題1
NEXT21(大阪市天王寺区)は、今後の都市型集合住宅のあり方を考える一つのモデルとして、環境との共生、省エネルギーや環境負荷の低減、スケルトン・インフィル等の試みを行っている実験集合住宅である。
(平成13年No.9)

■問題2
NEXT21(大阪市)は、スケルトンとインフィルとが明確に分離された構法により、戸境壁、外壁、開口部等の位置の変更を可能としている。
(平成16年No.9)

■問題3
NEXT21(大阪府大阪市)は、二段階供給方式(スケルトン・インフィル分離方式)と環境共生をテーマにし、住戸の外壁等の規格化・部品化による可変性の確保や屋上植栽等が試みられた集合住宅である。
(平成28年No.13)

■リンク
下のほうにNEXT21の貴重な写真がたくさんあります。

■解答 問題1~3すべて正


 厳選32  茨城県営松代団地(大野秀敏+三上建築事務所+アプル総合計画事務所)

■問題
茨城県営松代団地(つくば市)は、中庭を囲む6階建ての4棟の住棟を、4階にある「上の道」と称する回廊でつないだ集合住宅であり、「上の道」は、プレイロットや植栽等のある街路状の空間として機能させることを意図している。
(平成19年No.10)

■リンク

■解答 正

■覚え方
 松代団地 空中回廊
「松の     廊下」(忠臣蔵)


 厳選33  熊本県営竜蛇平団地(りゅうじゃびら)(元倉眞琴)

■問題
熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、中庭や共用部に面して住戸ごとの土間やテラス等を設け、居住者同士が互いの生活を感じながら居住することができるように計画されている。
(平成30年No.13)

■リンク
↑なぜ熊本県のホームページかというと、前回№9で説明したとおり、くまもとアートポリス事業の一つだからです。小さい写真ですが、住棟配置がよく分かります。

■解答 正


 厳選34  幕張ベイタウンパティオス4番街(松永安光+坂本一成)

■問題
幕張ベイタウンパティオス4番街(千葉県千葉市)は、壁面線の位置・高さ、壁面率等についての「都市デザインガイドライン」に沿って設計された集合住宅であり、街区型の形式に特徴がある。
(平成28年No.13)

■リンク
↑後半が幕張ベイタウンです。

■解答 正。「街区」とは、道路で囲まれた一まとまりの敷地をいいます。「街区型集合住宅」とは、街区を一まとまりに計画した集合住宅をいい、一般に、道路に面した板状住棟が中庭を取り囲むように配置されます。


 厳選35  世田谷区深沢住宅(世田谷区・市浦ハウジング&プランニング・岩村アトリエ共同企業体)

■問題1
世田谷区深沢環境共生住宅(世田谷区)は、木造平家建ての住宅団地の建替え事業により建築された公営の住宅であり、高齢者在宅サービスセンターを併設した、シルバーハウジング・プロジェクトを含むものである。
(平成30年No.13)

■問題2
世田谷区深沢環境共生住宅(東京都世田谷区)は、木造平家建ての住宅団地の建替え計画により建設され、高木の保存、井戸の活用、優良土壌の再利用、古材の使用等、既存の環境の継承を意図している。
(平成19年No.10)

■問題3
世田谷区深沢環境共生住宅(東京都世田谷区)は、木造平家建の住宅団地の建替え計画により建設され、「地域に開いた環境共生」と「高齢者等への対応」とを意図した集合住宅である。
(平成16年No.9)

■問題4
世田谷区深沢住宅(1997年)は、環境共生をテーマとした公営住宅であり、自然環境との共生のほかに、人と人の共生を促す計画(高齢者用住戸をつなぐ空中路地など)がなされている。
(平成10年No.25)

■リンク
世田谷区のホームページです。下のほうにパンフレットがあります。

■解答 問題1~4ともに正


 厳選36  岐阜県営住宅ハイタウン北方-南ブロック(高橋昌子、クリスティン・ホーリィ、エリザベス・ディラー、妹島和世)

■問題
岐阜県営住宅ハイタウン北方-南ブロック(北方町)は、昭和40年代に建設された公営住宅の建替えに当たって、21世紀に向けた居住様式を提案することを目標として設計された集合住宅団地である。
(平成27年No.12)

■リンク
↑高橋棟
↑ホーリィ棟
↑ディラー棟
↑妹島棟

■解答 正。総合コーディネーターの磯崎新氏が指名した4名の女性建築家がそれぞれの棟の設計を行っています。


 厳選37  東雲キャナルコート(しののめ)(山本理顕、伊東豊雄ほか)

■問題1
東雲キャナルコート(江東区)は、6街区に分割された敷地に、それぞれ別の建築士事務所が設計を行った低層集合住宅団地である。
(平成27年No.12)

■問題2
東雲キャナルコート1街区(東京都江東区)は、高層板状住棟による高密度な賃貸集合住宅であり、住戸には、仕事場等として使用できる開放的な「f-ルーム(ホワイエルーム)」を設け、中廊下やコモンテラスと連続させている。
(平成19年No.10)

■問題3
東雲キャナルコート1・2街区(東京都江東区)は、中廊下形式を採用し、中廊下への通風や採光を確保するための大きなテラスを住棟各所にもつ高層板状住棟により構成した高密度な賃貸集合住宅である。
(平成16年No.9)

■リンク

■解答
問題1 誤。「低層」ではなく「高層」です。
問題2 正
問題3 正。中廊下型を採用して高層・高密度を実現し、中廊下への通風や採光を確保するために大きなテラスを住棟の各所に設けるという解決策です。


 厳選38  かんかん森(事業主体:(株)生活科学運営)

■問題
かんかん森(東京都)は、各住戸の独立性を保ちつつ、居住者が共同で使用することができる居間や台所等を設置して、コモンミールや掃除等、生活の一部を共同化している、コレクティブハウスである。
(平成29年No.13)

■リンク
↑12階建ての建築物ですが、かんかん森は2階と3階の部分です。
↑館内見取り図です。
↑かんかん森のブログです。コレクティブハウスの協同居住のイメージがつかめると思います。

■解答 正


 厳選39  SHARE yaraicho(篠原聡子+内村綾乃)

■問題
SHARE yaraicho(東京都)は、道路に面する部分は巨大な半透明のテント膜で覆われ、内部は吹抜け空間を介して個室7室とコモンスペースが計画された、シェアハウスである。
(平成29年No.13)

■リンク
↑設計者のホームページです。

■解答 正。2014年に日本建築学会賞を受賞しています。


 厳選40  ユニテ・ダビタシオン(ル・コルビュジエ)

■問題1
マルセイユのユニテ・ダビタシオンは、ル・コルビュジエによって設計されたピロティのある高層の集合住宅であり、建築物内には住戸に加えて、店舗、ホテル、屋上庭園等の機能がある。
(平成30年No.3)

■問題2
ユニテ・ダビタシオン(ル・コルビュジエ)は、メゾネット型住戸を主とし、多様な施設を複合した高層集合住宅である。
(平成22年No.12)

■リンク

■解答 問題1、2ともに正


 厳選41  アビタ’67(モシェ・サフディ)

■問題
アビタ’67(モントリオール)は、コンクリートボックスの組合せによって構成された高層集合住宅である。
(平成7年No.9)

■リンク

■解答 正


 厳選42  グループハウス尼崎(小林正美)

■問題1
グループハウス尼崎(兵庫県)は、阪神・淡路大震災の復興事業として計画されたグループハウスであり、建築物の中央にある中庭を軸に左右対称に各ユニットの玄関、共用のLDK、居室が配置され、各居室からも直接外部に出ることができるように平家建てで計画されている。
(令和6年No.13改)

■問題2
グループハウス尼崎(兵庫県)は、阪神・淡路大震災後に被災高齢者を対象に建設された災害公営住宅で、全18室を2ユニットに分け、その中央に共用LDK、生活援助員室(LSA室)、中庭が計画されているが、サポート拠点(サポートセンター)は併設していない。
(オリジナル問題)

■リンク

■解答
問題1 正。令和3年No.13の出題は、記述内容の一部が「釜石・平田地区仮設住宅団地」になっている誤りの肢でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。
問題2 正


 厳選43  公立はこだて未来大学(山本理顕)

■問題
公立はこだて未来大学(北海道函館市)は、吹抜けの大空間に面して、機能を特定しないスタジオを雛壇状に設けている。
(平成21年No.17)

■リンク
↑設計者のホームページです。以下、同ホームページより。
「一人で考えたいとき、チームで活動したいとき、様々な場面が自在に展開できるような空間である。その自在な空間を「スタジオ」と呼ぶ。そのスタジオのすぐ横に先生たちの研究室がある。研究室とスタジオとの間は透明ガラスで仕切られて、お互いの様子が分かるようになっている。」

■解答 正


 厳選44  金沢市立玉川図書館(監修:谷口吉郎、設計:谷口吉生)

■問題
金沢市立玉川図書館(石川県、1979年)は、東側の開架部門と、中庭を挟んで西側にある学習・管理部門を分けることによって、開架部門を気軽に立ち寄り利用できる空間とした図書館である。
(令和2年No.15)

■リンク

■解答 正。谷口吉郎先生、谷口吉生先生の親子共同作品です!


 厳選45  国立国会図書館関西館(陶器二三雄)

■問題1
国立国会図書館関西館(京都府精華町)は、書庫を地下に、中庭に面した閲覧室を半地下に配置することで建築物の地上部分のボリュームを抑え、景観上の調和に配慮した図書館である。
(平成23年No.16)

■問題2
国立国会図書館関西館(京都府精華町)は、書庫及び閲覧室を地階に設け、管理上、職員と利用者との動線を明確に分離している。
(平成19年No.13)

■リンク
↑のこぎり屋根の下が書庫です。

■解答 問題1、2ともに正


 厳選46  フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)

■問題1
フランス国立図書館(パリ、1995年)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層棟により構成されている。
(令和4年No.17)

■問題2
フランス国立図書館(Dominique Perrault)は、L字型のガラス張りの高層棟が、緑に覆われた広大な中庭の4隅を囲む形状をしており、高層棟には書庫と事務部分が入り、来館者部分は中庭に面した地階に計画されている。
(平成17年No.25改)

■リンク

■解答
問題1 正
問題2 正。平成17年No.25の出題は、記述内容が「英国図書館セントパンクラス館」になっている誤りの枝でした。イギリス最大級の図書館とフランス最大級の図書館を入れ替えた誤りの枝というわけです。上記の問題は、それを正しくした問題です。


 厳選47  海の博物館(内藤廣)

■問題
海の博物館(三重県)は、プレキャストコンクリートや瓦屋根を採用する等、地域性を踏まえながら、性能、コスト、耐久性を検討し、「収蔵品のための空間」を実現している。
(平成14年No.12)

■リンク
↑設計者のホームページです。

■解答 正


 厳選48  丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(谷口吉生)

■問題
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市)は、建築と美術と都市空間が一体となった景観に寄与しており、駅前の広場に面した壁画部分に入口をもつ施設である。
(平成25年No.14)

■リンク

■解答 正


 厳選49  ビルバオ・グッゲンハイム美術館(F.O.ゲーリー)

■問題
「ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Frank O. Gehry)」は、彫塑的な形態であり、三層にわたる展示空間が中央アトリウムを囲うように配置されている。
(平成17年No.25)

■リンク

■解答 正。ビルバオはスペインの都市です。ニューヨークのフランク・ロイド・ライト設計の「グッゲンハイム美術館」の分館です。


 厳選50  ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)

■問題
ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)は、赤砂岩の外壁をもつ基壇部があり、その基壇部の上にピラミッド型のトップライト等が配置されている。
(令和元年No.17)

■リンク

■解答 正。「The Museum of Contemporary Art」を略して「MOCA(モカ)」と呼ばれています。


 厳選51  ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)

■問題
ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)は、敷地の北側と南側に通抜けが可能なエントランスホールがあり、中庭と連続する空間となっている。
(令和元年No.17)

■リンク
↑中庭の写真が豊富です。

■解答 正。「The Museum of Modern Art」を略して「MoMA(モマ)」と呼ばれています。


 厳選52  水戸芸術館(磯崎新)

■問題
水戸芸術館(茨城県)は、音楽、演劇、美術のそれぞれに対応した文化施設を、個々の空間の独立性を保ちながら、一体化させている。
(平成14年No.12)

■解答 正


 厳選53  せんだいメディアテーク(伊東豊雄)

■問題
せんだいメディアテーク(宮城県仙台市)は、各階の大空間を構成するプレートを13本のチューブが貫き、市民ギャラリー、図書館、映像センター等が複合した施設である。
(平成23年No.16改)

■リンク

■解答 正。平成23年No.16の出題は、主語が「茅野市民館」になっている誤りの枝でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。


 厳選54  キャンベラ(オーストラリア)

■問題
オーストラリアの首都であるキャンベラは、三つの都市機能(中央官庁街、市政庁、業務商業機能)を三角形の頂点に相当する位置に配置して都心部を構成し、その外側を郊外住宅地とする計画案に基づいている。
(平成25年No.9)

■リンク
↑国土交通省の「国会等の移転」に関するホームページです。4ページあります。「次へ」で進んでください。
↑これも国土交通省の「オーストラリアの首都機能移転」に関するホームページです。

■解答 正


 厳選55  チャンディガール(インド)

■問題1
インドのパンジャブ州都であるチャンディガールは、格子状に分割した区域(ユニット)と7段階に機能分けした道路網からなる計画案に基づいている。
(平成22年No.10)

■問題2
チャンディガール(インド、20 世紀後半)は、ル・コルビュジエの都市計画理念に基づく、格子状に分割した区域(ユニット)と 7 段階に機能分けした道路網からなる都市である。
(令和3年No.2)

■リンク

■解答 問題1、2とも正。ル・コルビュジエ設計。


 厳選56  ブラジリア(ブラジル)

■問題
ブラジルの首都であるブラジリアは、ジェット機形の平面形状をもち、機体の胴体に相当する部分を政治的中枢地域、翼に相当する部分を住居地域とする計画案に基づいている。
(平成22年No.10)

■リンク
↑国土交通省の「ブラジルの首都機能移転」に関するホームページです。https://ameblo.jp/titoparupalo/entry-10067043586.html
航空写真を見ると「ジェット機形の平面形状」がよく分かります。

■解答 正。なお、設問の「政治的中枢地域」と「住居地域」を逆転させた誤りの枝が平成25年No.9で出題されています。


 厳選57  川越一番街(埼玉県)

■問題1
川越一番街(埼玉県)では、「パタン・ランゲージ」に範をとった町づくり規範により、歴史的町並みの景観の保全が実践されている。
(平成28年No.10)

■問題2
川越一番街(埼玉県)では、「パタン・ランゲージ」に範をとったまちづくり規範により、明治時代の大火からの復興によって形成された、蔵造りの歴史的町並み景観の保全が実践されている。
(令和2年No.11)

■リンク
↑「町づくり規範」35年ぶりの改定版完成のお知らせサイトです。
クリストファー・アレグザンダーは著書「パタン・ランゲージ」において、パタンを組み合わせて町並みをデザインする方法を提唱しました。
比較暗記法 No.178 (都市計画の著書3)も参照してください。

■解答 正。問題1、2ともに正。問題120-2の令和2年No.11の出題は、主語が「鹿児島県南九州市の知覧」になっている誤りの肢でした。


 厳選58  富山市(富山県)

■問題1
富山市(富山県)においては、持続可能なコンパクトシティの実現を目指し、LRT(Light Rail Transit)を導入することで、公共交通の活性化、公共交通沿線地区への居住促進、中心市街地の活性化等を図っている。
(平成30年No.10)

■問題2
富山県富山市では、レジリエンス戦略を策定し、自然災害による大きな被害や少子高齢化等の社会構造の変化に直面しても、速やかに復興し、さらに成長する能力や強靭さを有する都市づくりに取り組んでいる。
(令和3年No.11)

■リンク

■解答 問題1、2ともに正。「コンパクトシティ」「LRT(Light Rail Transit)」「レジリエンス戦略」。どれも建築士試験の重要キーワードです。


 厳選59  ドックランズ再開発計画(イギリス:ロンドン)

■問題
ロンドンのドックランズ再開発計画は、港湾機能の低下によって衰退したテムズ川沿いの旧港湾地区に複合機能をもたせたプロジェクトである。
(平成27年No.10)

■リンク
↑センター試験「地理」でも出題されるのですね(笑)。一般常識ということでしょうか?

■解答 正。テムズ川はロンドンを流れる、タワーブリッジの掛かる有名な川です。ドックランズの名前の由来は、かつて世界最大の港湾として船を停泊させるドックが多数建設されていたためです。物流革命に伴い衰退していた地区を、商業と住居が混在する地区に再開発しました。ドック(Dock)は造船施設、ランズ(lands)は土地という意味です。ドッグラン(Dog run)ではありません(笑)。


 厳選60  ポツダム広場再開発計画(ドイツ:ベルリン)

■問題
ベルリンのポツダム広場再開発計画は、第二次世界大戦とその後の東西分断によって長年更地であった敷地に複合機能をもたせたプロジェクトである。
(平成27年No.10)

■リンク
↑下のほうにある「Index」から「SONY Center」「DaimlerCity」も見てみてください。

■解答 正。ベルリンの壁によって分断され、更地となっていた場所です。磯崎新、レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース、ヘルムート・ヤーンなど著名な建築家が設計に携わっています。


 厳選61  園城寺光浄院客殿(おんじょうじ こうじょういん きゃくでん)(滋賀県)

■問題
光浄院客殿の平面は、「匠明」の殿屋集に描かれている「主殿の図」とほぼ同じであり、桃山時代の標準的な武家の住宅の形式を示すものと考えられている。
(平成17年No.24)

■リンク
↑木割書「匠明」の「主殿の図」は、確かに光浄院客殿とそっくりです。

■解答 正。園城寺は三井寺とも呼ばれ、延暦寺と並ぶ大寺でした。


 厳選62  妙喜庵待庵(みょうきあん たいあん)(京都府)

■問題1
妙喜庵待庵(大山崎町)は、16世紀に造立された、利休好みの二畳の草庵茶室である。
(平成27年No.2)

■問題2
妙喜庵待庵(京都府)は、二畳隅炉に次の間をもつ、16世紀末頃に建てられたと推定されている草庵風茶室である。
(令和5年No.2)

■リンク
↑NHKアーカイブスの動画です。
↑国宝3茶室(妙喜庵待庵、如庵、密庵)。掛け軸には「妙喜」と書いてあります。「妙喜」とは浄土の一つです。

■解答
問題1、2ともに 正。
比較暗記法No.182(茶室)も参照してください。


 厳選63  如庵(じょあん)(愛知県)

■問題
如庵(犬山市)は、17世紀にもと建仁寺内に造立された、大小五つの窓や躙口(にじりぐち)の配置が特徴的な茶室である。
(平成27年No.2)

■リンク
↑動画があります。たいへん貴重な動画だと思います。写真もあります。

■解答 正。織田有楽斎(信長の弟)の茶室です。


 厳選64  孤篷庵忘筌(こほうあん ぼうせん)(京都府)

■問題
孤篷庵忘筌(京都市)は、17世紀に小堀遠州によって造立された、縁先にわたした中敷居の上の障子とその下の開口が特徴的な書院風茶室である。
(平成27年No.2)

■リンク

■解答 正


 厳選65  伊勢神宮内宮正殿(ないくう しょうでん)(三重県)

■問題1
伊勢神宮正殿(三重県)は、平入りで、切妻屋根に堅魚木(かつおぎ)と千木(ちぎ)をもち、柱を全て掘立て柱とした神明造りの例である。
(平成26年No.2)

■問題2
神明造りは、切妻屋根の棟の上に棟と直交する円形断面の堅魚木が並び、棟の両端に斜めに突き出した千木がある。
(平成22年No.2)

■問題3
伊勢神宮内宮正殿(三重県伊勢市)は、東西に隣接する南北に細長い二つの敷地のうち、式年遷宮によって交替で一方の敷地を用いて、造替が繰り返されてきている。
(平成19年No.24)

■リンク
さすがお伊勢様のホームページ。施工中の貴重な写真も盛りだくさんです。
※最初の大きな写真の手前の庇は、いわば後付けですから、妻入りではありません。あくまで平入りです。

■解答
問題1、2、3ともに正


 厳選66  住吉大社本殿(大阪府)

■問題
住吉造りは、切妻造り、妻入りとし、平面は前後に外陣・内陣に分かれ、 前後に細長い形状であり、回り縁・高欄はない。
(平成18年No.25)

■リンク
↑本殿は丹塗り(朱色)の部分で、妻入りです。
前面に幣殿(へいでん)と呼ばれる建物が付いているので、本殿が妻入りであることが分かりにくくなっています。

■解答 正


 厳選67  春日大社本殿(奈良県)

■問題
春日造りは、切妻造り、妻入り、丹塗りとし、正面柱間は1間のものが多く、土台を設けている。
(平成18年No.25)

■解答 正。春日造りは、妻側に庇を設けています。その下が向拝(こうはい:参拝者の礼拝空間として設けられた吹放し部分)です。


 厳選68  賀茂別雷神社本殿・権殿(かも わけいかずち)(京都府)

■問題
賀茂別雷神社本殿・権殿(京都府)は、切妻造り、平入りの形式をもち、前面の屋根を延長して向拝を設けた、流造りの例である。
(令和元年No.2)

■リンク

■解答 正。この賀茂別雷神社は上賀茂神社とも呼ばれ、賀茂御祖神社(下鴨神社)とは別です。どちらも「流れ造り」です。


 厳選69  宇佐神宮本殿(大分県)

■問題1
宇佐神宮本殿(大分県)は、独立した前殿と後殿を切妻造り・平入りとし、両殿を相の間でつないだ、八幡造りの建築物である。
(令和5年No.2)

■問題2
八幡造りは、切妻造り、平入りとし、前殿と後殿とを連結し、両殿の間に生じた屋根の谷に陸樋を設けている。
(平成18年No.25)

■リンク

■解答
問題1 正
問題2 正。平成18年No.25の出題は、主語が「大社造り」になっている誤りの枝でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。


 厳選70  浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)

■問題1
浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)は、太い虹梁(こうりょう)と束(つか)を積み重ねて屋根を支える構造の大仏様(天竺様)の建築物である。
(平成19年No.24)

■問題2
浄土寺浄土堂は、重源によって建立された大仏様(天竺様)の建築である。
(平成9年No.25)

■リンク
↑動画です。夕陽を背に立つ阿弥陀三尊像。まさに極楽浄土です。
重源(ちょうげん)は、源平の争乱で焼失した東大寺の再興に奔走したことで有名です。その活動拠点の一つが浄土寺だったそうです。

■解答 問題1、2ともに正。虹梁(こうりょう)とは梁のことです。
比較暗記法No.186も参照してください。

■覚え方
 大仏様(よう)   浄土寺浄土堂
「大仏様(さま)、極楽浄土    へ連れてって」


 厳選71  円覚寺舎利殿(えんがくじ しゃりでん)(神奈川県)

■問題1
円覚寺舎利殿は、禅宗様(唐様)の建築である。
(平成9年No.25)

■問題2
禅宗様(唐様)において、組物は、柱頭だけでなく柱間にも並び、組物間の空きが小さいことから詰組み(つめぐみ)と呼ばれている。
(平成22年No.2改)

■問題3
禅宗様(唐様)において、上部が曲線をなす開口部は火灯(かとう)と呼ばれ、鎌倉時代後半に初めて用いられている。
(平成22年No.2)

■問題4
円覚寺舎利殿は、主体部の柱と裳階の柱を海老虹梁でつなぎ、組物を柱の上のみならず柱と柱の間にも組んで詰組とする禅宗様の建築物である。
(令和3年No.3改)

■問題5
円覚寺舎利殿(神奈川県)は、内部を化粧屋根裏とし、柱上に組物を置かず、挿肘木で軒荷重を支える、大仏様の建築物である。
(令和5年No.2)

■リンク
↑詰組み、火灯窓、海老虹梁(えびこうりょう)、扇垂木など、内容盛りだくさんの力作ホームページです。

■解答
問題1 正
問題2 正。平成22年No.2の出題は、「禅宗様(唐様)」ではなく「天竺様(大仏様)」になっている誤りの枝でした。設問は、それを正しくした問題です。
問題3 正
問題4 正。令和3年No.3の出題は、図が「法隆寺金堂」になっている誤りの肢でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。
問題5 誤。円覚寺舎利殿は、禅宗様(唐様)です。「内部を化粧屋根裏とし、柱上に組物を置かず、挿肘木で軒荷重を支える、大仏様(天竺様)」の代表作には、東大寺南大門、浄土寺浄土堂などがあります。


 厳選72  鹿苑寺舎利殿(ろくおんじ しゃりでん)(京都府)

■問題
鹿苑寺金閣(京都市)は、方形造りの舎利殿で、最上層を禅宗様仏堂風、二層を和様仏堂風、初層を住宅風とした三層の建築物である。
(平成19年No.24)

■リンク

■解答 正。足利義満は、各階の建築様式で権力の序列を表したと言われています。
・最上層 禅宗様仏堂風 及び屋根の鳳凰 → 足利義満
・二層 和様仏堂風 書院造り → 武家
・初層 住宅風 寝殿造り → 公家


 厳選73  コルドバの大モスク(スペイン)

■問題
コルドバの大モスク(スペイン)は、紅白縞文様の2段アーチを伴って林立する柱による内部空間をもち、現在はキリスト教文化とイスラム教文化が混在している建築物である。
(平成28年No.3)

■リンク

■解答 正


 厳選74  ピサ大聖堂(イタリア)

■問題
ピサ大聖堂は、ラテン十字形のプランをもち、会堂部は五廊式、袖廊部は三廊式、交差部に楕円形のドームをもつイタリアのロマネスク建築である。
(平成23年No.2)

■リンク

■解答 正


 厳選75  ヴォルムス大聖堂(ドイツ)

■問題
ヴォルムス大聖堂(ドイツ)は、東西両端にアプスを対置させた二重内陣と身廊の両側に側廊を設けたバシリカ形式で構成され、東西の内陣と交差部とに六つの塔をもつロマネスク様式の建築物である。
(平成28年No.3)

■リンク
↑かなり多数の写真があります。ページの中盤にも建築物の写真がまとまっています。

■解答 正


 厳選76  フィレンツェ大聖堂(イタリア)

■問題
フィレンツェ大聖堂(イタリア)は、世界最大級の石積ドームをもち、外装はピンクや緑の大理石により幾何学模様で装飾され、クーポラとランターンは初期ルネサンス様式、ファサードはネオ・ゴシック様式の建築物である。
(平成28年No.3改)

■リンク

■解答 正。平成28年No.3の出題は、主語が「ピサ大聖堂」になっている誤りの枝でした。設問は、それを正しくした問題です。クーポラとはドーム、ランターンとはクーポラ頂部の採光部のことです。


 厳選77  サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)

■問題
サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)は、巨大なドームや列柱廊を用いた、バロック建築を代表する建築物である。
(二級計画:平成7年No.2)

■リンク

■解答 正


 厳選78  タッセル邸(V . オルタ)

■問題
タッセル邸(Ⅴ.オルタ)――― アール・ヌーヴォー (平成22年No.3)

■リンク
↑タッセル邸以外の住宅も含まれていますが、さすがユネスコ世界遺産のホームページ、素晴らしい写真です。

■解答 正


 厳選79  ウィーン郵便貯金局(オットー・ワグナー)

■問題(建築作品名-人名-建築作品の特徴・背景の組合せの正誤)
ウィーン郵便貯金局―――オットー・ヴァグナー(Otto Wagner)―――ゼツェッシオン
(平成27年No.3)

■リンク
↑動画です。

■解答 正。ゼツェッシオン(分離派)は、過去の様式からの離脱(分離)を図り、新しい造形表現を主張したグループです。


 厳選80  横浜赤レンガ倉庫(神奈川県)

■問題
横浜赤レンガ倉庫(横浜市)は、明治時代末期から大正時代初期に建築された煉瓦造の倉庫を改修し、文化施設、商業施設として整備したものである。
(平成21年No.3)

■解答 正


 厳選81  門司港レトロ地区(もじこう)(福岡県)

■問題1
門司港レトロ地区(北九州市)は、門司港駅前に広がる明治・大正時代に国際貿易港として栄えた門司港地区の歴史的建造物の修復・復元等を通して、地域の活性化を目的としている。
(平成21年No.3)

■問題2
旧門司税関(福岡県北九州市)は、明治・大正時代の歴史的建造物を活かしたまちづくりである「門司港レトロ事業」の一環として、明治45年に建築された税関庁舎を、港湾緑地の休憩所等として再生・活用したものである。
(平成28年No.2)

■リンク

■解答 問題1、2ともに正。門司港(北九州市)は、筑豊炭田、八幡製鉄所に近く、明治・大正時代に国際貿易港として、日本三大港(神戸、横浜、門司)の一つに数えられていました。


 厳選82  サッポロファクトリー(北海道)

■問題1
サッポロファクトリー(札幌市)は、明治9年に開設されたビール工場の煉瓦造(れんがづくり)の建築群を保存、再生し、それらを大きなアトリウムや地下通路等で結び付けて複合商業施設としたものである。
(平成19年No.25)

■問題2
サッポロファクトリー(札幌市)は、明治初期に建設された工場を商業施設に改修し、中央に設けたガラス屋根のアトリウムを市民に開放することで、公共性の高い空間を実現したものである。
(令和3年No.17改)

■リンク

■解答 問題1、2とも正。ビール工場とは、もちろんサッポロビールの工場です。問題2について、令和3年No.17の出題は、主語が「倉敷アイビースクエア(岡山県)」になっている誤りの肢でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。


 厳選83  倉敷アイビースクエア(岡山県)

■問題
倉敷アイビースクエア(倉敷市)は、連続するのこぎり屋根をもつ平家建ての紡績工場の棟の一部を撤去してできたオープンスペースを中心として、展示施設、ホテル等からなる複合施設にしたものである。
(平成25年No.3)

■リンク
↑倉敷アイビースクエアの公式ホームページです。動画を見ると「連続するのこぎり屋根」などが良く分かります。

■解答 正


 厳選84  アートプラザ(大分県)

■問題
アートプラザ(大分市)は、図書館をギャラリー等からなる芸術文化の複合施設にしたものである。
(平成25年No.3)

■リンク
↑動画です。

■解答 正。磯崎新氏が設計した大分県立図書館を再生したものです。


 厳選85  りえんと多摩平(設計:都市再生機構(UR都市機構)+ブルースタジオ)

■問題
りえんと多摩平(東京都日野市)は、多世代の居住者が暮らす新たな街に生まれ変わらせる団地再生事業の一つとして、民間事業者が改修工事を行い、団地の一部の住棟をシェアハウスとして再生した。
(平成26年No.12)

■解答 正。「りえんと」は「ReENT」と書きます。リノベーション(改修・再生)のReでしょう。


 厳選86  求道學舎(きゅうどうがくしゃ)(東京都文京区)

■問題
求道學舎(東京都文京区)は、大正15 年に建築された学生寮を「定期借地権+コーポラティブ方式」により共同で土地を借り受け、個々に好みの注文を付加しながら造る集合住宅として改修・再生したものである。
(オリジナル)

■リンク
↑リノベーションを設計した集工舎のホームページです。15枚あります。
↑改修前の求道學舎の写真です。左上の「NEXT」で進むと23枚の写真が見られます。
↑ビフォー・アフターが良く分かります。

■解答 正。求道學舎を最初に設計したのは、「関西の近代建築の父」とも言われ、京都大学本部本館などを設計した武田五一氏です。定期借地権で土地を所有しないので低価格、コーポラティブ方式(協同組合運営方式)なので設計段階から個々に好みの注文を加えながら設計・建設されました。


 厳選87  金沢市民芸術村(金沢市)

■問題
金沢市民芸術村(金沢市)は、大正から昭和初期に建設された紡績工場の倉庫6棟を改修し、工房、レストラン、オープンスペース等から構成される芸術文化施設へ再生させたものである。
(令和3年No.17・平成27年No.17)

■リンク
↑「マルチ工房」「ドラマ工房」など、各工房の詳細も見てみてください。

■解答 正


 厳選88  オルセー美術館(フランス)

■問題
パリ(フランス)のオルセー美術館は、鉄道の駅舎を印象派の作品を中心とする美術館へ再生させたものである。
(平成24年No.3)

■リンク
↑1900年から2013年までのオルセー駅建設からオルセー美術館への改装までの記録資料です。これは本当に貴重です!!!!!
↑駅舎だった頃や改修工事中の写真もあります。

■解答 正


 厳選89  テイト・モダン(イギリス)

■問題
ロンドン(イギリス)のテイト・モダンは、第二次世界大戦後の復興時に建設された火力発電所をモダンアートの美術館へ再生させたものである。
(平成24年No.3)

■リンク
↑「タービンホール」に巨大なタービンが置かれていたときのことをイメージするとワクワクしてきませんか?
↑後半に新館「スイッチハウス」も紹介されています。

■解答 正。
「テイト(Tate)」とは、イギリスの国立美術館ネットワークのことです。


 厳選90  リンゴット工場再開発(イタリア・トリノ)

■問題
リンゴット工場再開発(トリノ)は、巨大な自動車工場を、見本市会場、音楽ホール、ホテル、会議場等からなる複合施設にしたものである。
(平成25年No.3)

■リンク
↑設計者であるレンゾ・ピアノ氏のホームページです。
一番上に写真が11枚あります。>で次に進みます。
↑改修前のフィアットの自動車工場の写真もあります。屋上のテストコースが有名でした。

■解答 正


 厳選91  カステルヴェッキオ美術館(イタリア)

■問題
ヴェローナ(イタリア)のカステルヴェッキオ美術館は、歴史的建造物であった古城を市立美術館へ再生させたものである。
(平成24年No.3改)

■リンク

■解答 正。平成24年No.3は「古城」の部分が「市庁舎」となっている誤りの枝で出題されました。設問は、それを正しくした問題です。「カステルヴェッキオ」とは「古城」という意味です。改修設計はカルロ・スカルパです。


 厳選92  ハイライン(アメリカ)

■問題
ハイライン(ニューヨーク市)は、1980年に廃線となった貨物列車用の高架線路上を緑道や公園へ再生させたものである。
(平成27年No.17)

■リンク

■解答 正。平成27年No.17は「1980年に廃道となった高速道路を、路面上は緑道、高架下は大規模なショッピングモールへ再生させたものである。」という誤りの枝で出題されました。「高速道路」ではなく「高架線路」です。また、高架下は大規模なショッピングモールとして使われていません。







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